(MyGardenのフリージア)
新商品の開発を決めた4商品のうち1商品は既存の部品を市販化することにしたものです。この商品、発売から40年以上経っていますが、会社自体は合併などでなくなっていろものの、今も当時のブランド名で発売されています。
既存商品ですが、先に話した3社会の自社以外の2社が市販化していて、ある程度市場はできていたのですが、市販品専門メーカーは商品化しておらず、差別化のために発売することにしたものです。結果ロングセラー商品となりました。
もう一つの商品は、装置物です。一部に自社の部品が使用されていますが、装置全体としては自社では新規設計品となります。他社では純正品として生産されていますが、市販はされていないため、市販品として発売することにしたものです。
価格も10万円程度と高く、結果は数台売れたことは覚えていますが、転籍してその後のことは分りません。
残りの2商品は、修理工場で使用する工具です。当然、自社製品との関連商品ですが、どこのメーカーも発売していない、完全新規開発商品です。
新規開発商品ということで、これまでのようにカタログがあればいいというわけにもいきません。一応宣伝広告が必要になります。プロに依頼して商品の写真を撮ってチラシを作ってと、部門としてもこれまでにない経験となりました。後に一般消費者向けの商品の開発も行うことになりますが、この時の経験が役立ちました。
価格をどうするかも論議となりました。いわゆる98でしょうか?商品価格に合わせて目標原価は、自社の利益、問屋、部品商の取り分を考えると相当抑え込まないといけなくなります。内製は難しいので、丸投げ外注ということになります。これぞ私のバイヤーとしての能力発揮時でした。
この2商品も発売までかかわることになり、初回はかなりの売り上げになったと記憶しています。新商品は問屋も部品商も期待値が大きかったようです。
ただ、その後については、まもなく転籍で営業部門を離れることとなって把握していません。
4商品の発売にこぎつけてまもなく、部長に呼ばれます。自社の主力自動車用部品は2種あるのですが、これまでかかわってきたブレーキ部品以外の部品にもかかわってくれという指示でした。
その理由は、その部品を一般消費者向けの市場で発売する方針が決まったためでした。より具体的にはモータースポーツ向け商品の発売です。
ということで、本日はここまでです。次回はモータースポーツのお話です。
(新商品開発:おわり)