九州電電同友会(電友会 九州地方本部)

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ボランティア活動紹介・・・「くす」171号(令和6年7月)

2024-07-08 | ◆ ボランティア活動紹介

吉野ケ里遺跡公園ボランティア

佐賀支部(神埼市) 釣川 久一(七七歳)

私は吉野ケ里歴史公園でボランティア活動を行っている。そのきっかけは、平成23年、退職して4年、或る日、神埼市主催の歴史の勉強会に参加していた時である。会話の中で、初対面の人から「釣川さん、暇なら吉野ケ里でボランティアでもしてみませんか」と声を掛けられた事に始まる。

当時、特に決まった仕事もすることなく、ベルトの穴も年々増え、体重の増加も気になっていた時でもあったことから、同年11月に公園事務局を訪ね、ボランティアに申し込んだ。

最初に頂いた資料を基に11月から翌年の4月上旬まで、月2~3回程度自主研修(マニュアルによる模擬説明と園内建物等の関連及びガイドの所要時間確認等)を行い、同年4月指導者であるボランティア担当の方から、成果測定で活動承認をもらい、平成24年4月21日からボランティァとしての活動を開始した。

ボランティアの主な活動は、小学校、中学校、高等学校等へのツアーガイド。月1回、第1土曜日及び第3日曜日(10時~13時)の特別ガイド。一般来園者へのガイド及び勾玉造り等の補助並びに近隣小学校等への出前講座(学童保育)などがある。ツアーガイド、特別ガイド、出前講座は事前予約制で、公園サイドが提示する案件にボランティア個人がエントリーして活動計画を組む。1回のツアーガイドの所要時間は東口から南内郭までの20分の制約があり、時間をオーバーするとクレームになることがあるので時間を気にしながらのガイドとなる。

活動に必要なスキルは「ボランティア活動マニュアル」を基本とするが、お客様から、他の遺跡(三内丸山遺跡等)の質問もあることから、縄文時代の話~古墳時代の話、また、遺跡のある場所は「佐賀の乱」の激戦地でもあったことから、佐賀の八賢人である江藤新平の話に発展することもある。さらに公園の中心部を奈良時代の官道(国道)も走っており、火の国山の烽火台の話になることもあり、佐賀の歴史の知識も必要となる。

また九州には存在しないと考えてられていた「銅鐸」が、平成10年11月に発見され、教科書が変わるきっ掛けともなっている。

吉野ケ里公園の広さは「環濠集落としては40ヘクタール(東京ドームの8・5倍)、全体の広さは117ヘクタールで東京ドームの25倍の広さがあり、時々迷子になっている人もいるほどである。

現在ボランティァ活動グループの副会長をしているが、ボランティァの登録人数は平成23年度の42名から、現在19名に減少し、また高齢化しておりテコ入れが急務となっている。

ボランティアグルーブの年1回の総会において、改善施策等提案しているが、改善策は進んでいない状況である。

私自身ボランティァ活動精神は衰えることなく、今後も出来る限りボランティァ活動を続けたいと考えているが、ボランティア活動者の現在までの最高齢者は88歳であり、これを更新したいと考えている。

是非一度吉野ケ里遺跡へお出かけください。ご案内させていただきます。