宣伝美術家TOMのブログ [1000-B]

宣伝美術家TOMの日常・演劇・デザイン・カメラなブログ。

実は地図ってすごく大事

2007-02-04 23:53:08 | 宣伝美術
TOMは宣伝美術という仕事がら、普段からフライヤーやポスターをじっくりじっくり見てしまうクセがあります。フライヤー見てるだけというのも結構楽しいものです。良いものに巡り会うとなおさらです。今日はそんなフライヤーを作っている方々に言いたい事があります。それは地図の引用について、なかでも「セオリーを踏まえて引用してほしいな」ということです。

宣伝デザインがただのアートデザインとは違うと思うところは、伝わらなかったではいけない+分かってもらわないと意味がないという点です。5W1H、特に地図情報なんかは間違って伝わったら致命的です。デザイナーが不慣れな場所の地図を作る時など、正しい情報を踏まえるために「目的地のWEBサイトの地図」や「既にある同じ場所の案内地図」から引用する(この際パクるとは言いません)ことになります。自分で作るにしても地図を見て作るでしょうから、結局ほとんどの地図は引用です。ですから引用自体は当たり前でありそれでいいでしょう。

しかし分かりやすい地図の作り方にはお約束があります。それを無視して適当に真似ただけの地図が結構多く、パッと見の良いフライヤーでもすごく残念な気持ちになります。

最寄り駅は何線の何駅か。その先(前)は何駅に至るか。可能な限りN表示を入れる。目標物は何が良いか・・・細かいことをあげるとキリがありません。本当はお客さんが理解して到着できる地図であれば問題ありません。しかし理解してもらうための地図テクニックは本当にたくさん・・・人によって星の数ほどあるものです。以前も書いたように全体のデザインがそこそこでもちらっと見たらデザイナーさんか素人さんかすぐわかるぐらい差がつくのが地図です。お客様に分かってもらうために僕みたいな素人デザイナーはそれこそ作りかえる毎に再考し、同じ地図でも常に追加訂正し続けてます。これがプロとなるとどうしてこんなに分かりやすいのか分からない!ぐらいスッキリした地図になります。

皆さんも地図を作る機会があれば自分なりに「分かりやすく」考えてみてください。
考えて作れば絶対同じにはなりません。自然と引用元と違ってくるはずです。
そうなった作品はパクリではなく立派なデザインです。(2/7加筆訂正)

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