味のない味

チラシのデザインを見ただけで誰の作品かわかってしまうような強烈な個性、は僕にはたぶんありません。
作品紹介を見ていると作風の定まらなさがよく分かると思います。
僕の理想は、僕が作ったものだから気に入られるよりは、それと知らずに気に入ってもらえた何かを作ったのが僕であること。
あまりテイストを狭めたり指定せず、できるだけご依頼を受け入れるようにしています。
当然得意なジャンルもある以上不得意な仕事ややった事がない分野にも出会います。
初めてのものを作るときは、探す、調べる、聞く、考える。そしてやってみる。試行錯誤。
と考えると、やることは舞台の役者さんと一緒ですね。

今製作中の作品があります。
やったことがあるようでいて初めての作風となります。
何種類も試しました。
ひとつに絞って、それでも色々試し、少しずつ深さを出していく。
ゴールが少しずつ見えてきました。
方向は間違ってないようです。
毎日が夏休みの工作のよう。
それを嬉しくないと思うか、楽しむかの差はほんの少しだと思います。
今回派手な仕掛けはありません。地味です。ひたすらに深度を上げてます。
僕のチラシだと意識せずにこのデザインを気に入って下さる人が一人でも多いと良いな。