味付け

宣美=劇団のブランドを作る仕事をしてるTOMですが、我が身のブランドは無頓着です。
服は着られればいいし、靴は一足あれば足ります。でも仕事に関係あるものはこだわります。

カメラ、文具、プリンター、紙、周辺機器…ブランドでなく使いやすさで探すのですが・・・いいものを探すのって大変なんですね。僕は全部試す派。液晶モニタを買うときも手当たり次第較べて選んだけど、毎回そんなことはできないのが困りもの。

するとブランドで探すのです。たとえば紙だと以前良かった思い出のあるメーカーからあたるわけです。
宣伝美術はこの「手がかり」を作る仕事なのかなと思います。劇団は公演までどんな舞台かは全くの未知数。初見の劇団ならなおさらです。それを宣伝美術が適正にブランディングできればいいなと思います。かっこいい舞台はかっこ良く。楽しい舞台は楽しく。アンニュイな、ダークな、どんでん返しな、伝統的な、子供向けな、女性向けな、アツい、ほのかな、季節外れなetc。

・・・たまに、格好良ければそれでいいというクライアントもいらっしゃいます。TOMはただ格好良いだけのフライヤーでは色々な味を併せ持つ舞台にはあわないと思います。僕は格好良さだけでなく「舞台のカラー」を盛り込むのが宣伝美術の仕事だと思っています。単にかっこ良くは出来るけど、舞台無視でデザインだけを求めれば舞台とのミスマッチにお客さんはがっかりします。

スタイリッシュにはもちろんしたい。がっかりはさせたくない。
宣伝美術のやりがいでもあり難しい部分です。