先日Yahooニュースにも取り上げられていた記事より。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110112-00000011-kana-l14
「汚れじゃなくデザインです!、湘南国際マラソン参加賞Tシャツに問い合わせ殺到/神奈川」
ざっくり抄訳すると
マラソン大会の参加記念Tシャツの印刷がにじんで汚れている!と
クレームが殺到したが、汚れじゃなくデザインだった件。
曲がりなりにもデザインに関わっている人間としては耳が痛いお話です。
これは「グランジ」という、ナイキが近年好んで使うデザイン手法の一つです。
自分も以前同じ手法を使ったことがあります。
スプレーアートや手描きの雰囲気が感じられる手法で、
ストリート系の荒れた感じとかスポーツの強さ荒々しさとか
そういうのを盛り込みたいのだろうと思います。
マラソンだから今回は後者でしょう。
でも伝わってないですよね。全然。
それもクレームレベルで・・・
人ごとに思えない。耳が痛いです。
デザインする側はもちろん「格好いい」と思って作るんです。
ストレートに言うと、これ「格好悪い」って思われたんですよね。
でも僕は商品写真を見て特に格好悪いとは思わなかったんですよ。
クレームは理解できる、でもデザイン意図も分かる、
ああ確かにそうだ、言われるべくして言われたなという中庸な立場。
自分以外のデザイナーが作った舞台のチラシが
酷評される場に立ち会わせた事が何度かあります。
「怖いだけ、気持ち悪い」「ただのナルシスト」「絶対観に行かない」
チラシ(フライヤー)は一度悪く捉えると際限なくマイナスイメージが出てきます。
ほとんどの場合は見ていて同感なんですが、ちょっと怖くも感じます。
それは自分が作った物は「自分の前では」酷評されないから。
自分の作品も紙一重だと思ってます。
とりあえず作るところまでは、なんとか出来るようになってきました。
評価や気持ちをコントロールするところまではまだ遠い。
まぐれヒットもいくつか打ったし、喜ばれもしたけど
創り仕事で大事なのは2回目、3回目と失敗成功を交えつつも継続できる事。
今月、制作している物の仕上げがいくつかあります。
最近遊びの本気度がだんだん増してきた気がします。
そのあたりの線引きはむずかしいところですね。
つくるお仕事をしていませんが、なんだか考えさせられるものがあります。
チラシの力はきっと大きいですね。
それがお客さんにとっての第一印象となるわけですし、
そこから興味をひきつけて、そして足を運んでいただくのですものね(^-^)
どうしたら良いのかなんて分からないものなのです。
とにかく作ってみるしかないのかも。
人をひきつける力でいっぱいだとおもいます。
その製作過程を知ることができて、
とても興味深かったです(^o^)ノ