いつも、父が作った小池で
優雅に泳いでいた金魚の金ちゃんが
亡くなった。
あまりに突然だったため、
驚きの方が大きくて、涙の一粒も出ない。
そう言えば、私の知人の母が
急逝したとき、知人も同じことを
言っていたな。
後々になって寂しく悲しくなると。
後ろで手を組み、小池を眺めると、
ちょっとした小金持ち気分にさせてくれた
金魚の金ちゃん。
夜はライトで照らされ、
ナイトアクアリウム気分にさせてくれた
金魚の金ちゃん。
まだ実感がなくて、
池を覗いて「金ちゃん」と声をかけてしまう。
これを書きながら、
あ、もういないんだと思うと、
今ようやく目頭が熱くなった。
金ちゃん急逝の報告だよ。