嘉門達夫の替え歌に、
井上陽水・リバーサイドホテルの節で、
♪誰も知らない八代亜紀の素顔〜♪というものがある。
昔、母が化粧を落としながら、
「ほーら、お化け〜」と言っていた。
幼心に、ここは笑うところだろうと
思って笑っていたが、特に別人感は
なかった。
化粧は、そんなに人を変えてしまうのだろうか?
そんなの大袈裟だ、そこまで変わる人は
いないだろうと思っていた。
実際、私の周囲にはそんな人はいなかった。
…ダンス仲間のAに会うまでは。
Aは、ダンスも上手く、
普段からしっかりメイクで、
とてもキレイな人だった。
なんと言うか、パッと目立つ美人だった。
体型は、お世辞にもスタイルがいいと
言えないが、その独特のどっしり感が
彼女自身と彼女の踊りを引き立てていたと思う。
初めて彼女とショーに出演した日のこと。
ショーが終わった後、それぞれ
帰る準備をしていた。
準備のできた私は、Aはまだかと
チラリと目を遣った。
そこには、私が憧れていた
美人な美人なAではなく、
地味な地味なAがいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/eb/eac7604aed885fbd6f842750304ad5b2.jpg?1675609044)
本当に、目を疑った。
目が合った瞬間、そらしてしまった。
他の出演メンバーが、あまりにも驚いて
心の声を隠せなかったのか、
“えっ!全然違う!”と言ってしまったほど。
私は、化粧で変わる人を初めて見た。
よく、顔の半分を手で隠して、
この顔がこれみたいな、ビフォーアフター
あるやん??
(↓まさに、こんなやつ。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/c9/d1e0f690b483a680c30ee68fddb1a650.jpg?1675608566)
あんなん、大袈裟やと疑って
止まなかったんだけど、
本当にあるんだと思った。
いや、そんなことを今日ふと
思い出したんで、書いてみただけ。
ではでは、またね。