家暮楽(賃貸)

賃貸借契約の特約条項・補説、現況写真、設備付帯状況

年収と手取りと住宅費目安

2019-08-13 08:27:05 | コラム
【単身者】
 年収額面 推定手取り年収 ひと月あたり住宅費上限目安
              (推奨:手取りの25%以内) 
 240万円  190万円     4.0万円
 300万円  235万円     4.9万円
 360万円  283万円     5.9万円
 400万円  312万円     6.5万円
 450万円  350万円     7.3万円
 500万円  387万円     8.0万円
 
【共働き夫婦、16歳未満の子供2人(扶養)の4人家族】
 年収額面合計 推定手取り年収 ひと月あたり住宅費上限目安
                (推奨:手取りの20%以内) 
 400万円     312万円      5.2万円
 450万円     350万円      5.8万円
 500万円     387万円      6.5万円
 600万円     458万円      7.6万円

  ◎ 超長期のローン金利が低いために、うっかり、
   身の丈以上の借財をしてしまいそうな金利環境にあります。
   超低金利、超長期、団信付き・・・、 
   お得な条件なのだと錯覚してしまいそうです。
   「自宅は購入すれば資産になるから・・・」は、
   間違いとは言い切れませんが、
   自宅は「消耗材」の性質も持っているので、
   「ローン返済ペース」よりも
   「自宅の消耗劣化(価格下落)スピード」が速ければ、
   自宅は、「資産ではなく負債となって」しまいます。(負債化
   負債化が進むと、住み替え(買い替え)も容易にできなくなり、
   地理的にも経済的にも自宅に「地縛」されてしまいます。
   こういう観点から、(特に30歳代半ば以降に)
   返済期間が25年、30年、35年の超長期のローンを組むのは、
   子の大学進学や定年退職も踏まえて、
   慎重に検討しないとアブナイですし、
   持ち家か賃貸かの選択において、
   「ローン返済月額」と「家賃」とを単純に比べるだけで、
   得だの損だの、あるいは、返済を抑えておいて投資に回すなど
   パッシブな選択をすると、
   引き返せなくなりやすいので要注意です。

   賃貸の場合、
   家賃等以外の支払いは、
   家賃保証料、借家人賠償責任保険料くらいなものですが、
   持ち家の場合、ローン元利返済額以外にも、
   管理費・修繕積立金(戸建の場合は修繕費)、固都税、火災保険料など
   なかなかヘビーな支出があるので、
   せめて、それらの付随支出まで含めて判断したいところです。

   私見では、少なくとも、現役で働いているうちは、
   持ち家か賃貸かの別よりも、
   住居費を、
   手取り収入(もしくは、可処分所得)に対して何%以内となるように、
   住まい選びをする、住み方を考える、ことのほうが大切かと思います。   
  
     賃貸暮らしならば、収入減、教育費・医療費などの支出増で、
     家計の収支状況が変化してしまい、
     現行の家賃負担が重く感じるようであれば、
     駅からの距離や、広さの条件を譲歩して、
     住み替えもし易いので、
     ローンを抱えた持ち家よりも柔軟に生計再建ができます。

     負債の固定化が枷になる状況に陥ると、
     自分自身の努力や工夫では、なかなか解消・改善できず、
     生計再建実現のハードル・道程が高く・長くなります。
     しんどいです。

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どれだけ娯楽・貯蓄などに回すかにも由りますが、
単身者向けの当マンション(約21平米)では・・・、
年収(額面)270万円前後、
社会保険料、所得税・住民税控除後の
手取り年収が210~220万円くらいあれば、
フィットしそうです。
 * 個賠付き賃貸住宅保険料(月あたり625円)、
   家賃債務保証料(月あたり834円)、
   府民共済掛金(月2,000円)を含めて。

私の場合、転勤で、初めて賃貸住宅へ入居した部屋は、
6畳ワンルーム(15平米くらい、収納無し、洗濯機はベランダ)、
3点ユニット、電気コンロ付の簡易キッチンで、
最寄駅までは徒歩5分圏内の家賃が月4.2万円でした。
 
衣服ほかの持ち物が少なめでしたが、 15平米では、
スーツ・Yシャツ・コート等を掛ける組立式パイプハンガー2棹と
衣装ケース(樹脂製の引出しタイプ、スタック式のやつ)、
小型の2ドア冷蔵庫を置いたら、
寝床(敷布団)スペースしか残りませんでした。
食事はほぼ全て外食、冷凍食品を電子レンジで温めるだけ、
モノは買わない、仕事から帰宅したら寝るだけの生活なら、
用は足りる広さではあるのですが、
「もう少し広いと助かる」とは感じてました。
20平米以上あれば、
少し(気持ち)ゆとりを持つこともできるのかな?とは思います。
 
収入は簡単には変化させることができなくても、
最寄駅までの距離条件を譲歩する、あるいは、
ひと駅、ふた駅ズラしてみると、
必要な広さを確保できることはあります。
ひと駅・ふた駅の違い、駅からの徒歩所要時間の2~3分程度の差が、
死活問題になることはないと思います。

社会人1年目の年収(額面、冬賞与込み)は240万円そこそこでしたが、
社会人3年目になるまでは、社員寮に住んでました。
ボロい木造(バランス釜式の風呂付、キッチンは無し)ながら、
6畳2部屋の寮費が月2万円程度たっだので救われてました。
  * 福利厚生により、半額相当が住宅補助のようなもので控除されてたようです。
ただ、勤務先まで片道1時間半。
それが苦痛なら、寮を出て、
自分自身で住まいを見つけて、住宅手当は
規定の範囲なら認めますよ・・・ということで。
 
広さか、便利さか、設備充実度か、それとも・・・、
何かを譲歩して、 住宅費支払いに窮しないよう、
落としどころを付けて、選んでいくことになるのでしょうね。