宮沢賢治 「チュウリップの幻術」より。
小さなチュウリップがみせる、春の午後のファンタジー。魅惑的な幻想と東北の早春の風景が美しく溶けあった、賢治のかくれた名作です。
その一節。
ごらんなさい。
あの花の盃の中からぎらぎら光ってすきとおる蒸気が
丁度水へ砂糖を溶かしたときのように
ユラユラユラユラ空へ昇って行くでしょうー
チュウリップが、お酒を作り出す。
なんとも美しい表現です。
今日は雨でしたが、我が家のチュウリップも開こうとしています。
Canon Eos 5D
プチッとクリックをお願いします。