妄想日記

本当にあったこと、妄想してみたことごちゃ混ぜにして全部詩にしてみた。

beautiful you

2020-10-12 22:30:00 | poem

YouTube開いて

最近人気のアーティストの

恋愛ソングを聞く

綺麗すぎて悲しくなった


暗い部屋の中

カーテンを閉めないから

星が綺麗で

自分がひどく汚く思える


君が綺麗なのは

私じゃない誰かをみているからなのね

そのままでいい

振り向かないで

君は綺麗なままでいて


明日目が覚めても私

汚い私のままだろう

流行の歌に眩しさを感じるような

日陰者のまま

明日もきっと

君を綺麗だと思っている


イヤホンから聞こえるのは

流行りのラブソング

窓の外煌くのは

夏の大三角と秋の四辺形 

思い浮かべたのは

綺麗な君






わがまま

2020-10-11 01:15:00 | 妄想日記
難解な言葉よりも分かりやすい言葉が欲しいの。


世界でいちばん不器用で無愛想で照れ屋な人だと思う。告白だって、そっぽを向きながら「月がきれいだ」だったし、誕生日プレゼントは綺麗な花束。きっと花に言えない想いを託しているんだね。褒めてくれるときも難しい比喩ばかりで褒められていることに気づかないこともある。

たまにはね、目を見て「好きだ」って言って欲しいし、ストレートな言葉が欲しい。誰かが昔使った言葉を借りてくるんじゃなくて、花に頼るんじゃなくて、彼自身の言葉が欲しい。すごくわがままなのかもしれないけど、誕生日と記念日くらいは私の我が儘をきいて欲しい。

私はきっと彼をずっと好きだから、今日も素直な言葉にして想いを伝えるけど、彼はまたそっぽを向きながら「ここだかなしき」って言う。

難解な言葉よりも分かりやすい言葉がいいの。

わがまま

2020-10-06 19:00:00 | poem

難解な言葉はいや

分かりやすい言葉がいいわ

月が綺麗じゃなくて

I Love You って言って

比喩ばかりで飾り立てた言葉じゃなくて

ストレートな褒め言葉を頂戴


不器用で

無愛想で

照れ屋な

あなただけど

たまには私の我が儘をきいてよ


目を見て好きって言って

可愛いって言って

それだけで幸せだから


高価なアクセサリーも

ブランドのバックも

綺麗な花束も

いらないの


ただあなたの

本心が欲しい

そうしたら私も

ありったけの愛の言葉を

あなたにあげるから



22時、2番ホーム

2020-10-03 22:32:00 | 妄想日記
人影も疎らな22時、電車を待つ。君とふたり、ベンチに座っていろいろなことを話す。将来の夢、模試の成績、部活のレギュラー争い。学校が違うのに数学の先生の話を面白いって聞いてくれる君、とても優しいのね。

触れそうで触れない手が擽ったい。君までの距離は3センチメートル。恋人だったら手を握ることができるのにね。

都会じゃないこの街の夜は静かで、電車は1時間に1本くらい。この時間に電車を待つのは私と君くらいで、暇な時間を埋めるために話すようになったんだっけ。

君のことたくさん知って、優しい声も笑顔も全部好きになるには時間はかからなかった。学校が違うから君に会えるのは毎日この時間だけで、朝からも会えるようになればいいのになんて思う私。だけど、だからこの時間は大切な時間だとも思う。

ポーン
となる音、あれは何のためになっているんだろうとふたり議論しあったこともあった。(結局答えはわからなかったけど。)
静かなふたりだけの時間が過ぎていく。

ライトがふたりを照らし出して、ドラマチックを演出する。

22時31分、1番ホームに電車がやってくる。この瞬間が一番嫌い。君を私とは反対方向に連れて行くから。「また月曜な。」なんていって君は立ち上がる。休みの日も会える関係ならいいのに。

「おやすみ」そう言って私は君の乗る電車を見送る。今日も好きだと言えなかったから心の中で何回も好きを繰り返す。君の姿を心に焼きつけながら2番ホームに向き直った、22時32分。

22時、2番ホーム

2020-10-03 22:32:00 | poem

ふたり並んで座るベンチ

電車を待つ22時の2番ホーム

触れそうな手

君までの距離は3センチメートル

手を握ることはできない関係


都会じゃないから

夜は1時間に1

人もほとんどいないホーム

たまにポーンと音が鳴るだけの

静かな時間


ライトがふたりの時間を

ドラマチックに演出している


愛を囁けない代わりに

将来の夢を語る

いつかに君がいて欲しい


1番ホームに電車がやってきて

私の方向とは反対に

君を運んでいく


君に手を振って見送った

今日もいえなかった好きを

心の中で何回も繰り返して

今日の君の姿を記憶に留めた、 

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