廣田会長の心のこもった記事です
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今年から、これまでの県老人囲碁大会を引き継ぎ、「囲碁シニア八傑戦」を開催することになった。強そうな関心を引きそうなネーミングだ。
コロナ下でもあり、関係者の方々と色々と協議した結果、予選会(予選リーグ3局)と順位戦(8名によるトーナメント戦)を二日間に分けて行うことになった。
初日の予選会の参加者は60才以上の方々34名。4組に分かれて、それぞれ上位2名ずつ計8名を選んだ。
局後、指導に当たった下島陽平八段「みなさん楽しそうですねぇ。やはり大会を待ち望んでおられることが良くわかります」
勝った?いやダメヅマリに突っ込んじゃってね。でもこのやり方面白いな。局後は久しぶりに会う碁仲間のみなさん同士、会話が弾んでいて、なかなかに好評だったようだ。
そして順位戦当日。8名のみなさん、入賞は決定しているので、ある意味気楽なのだが、実は上位三名には、10月末から岐阜で開催されるねんりんピックの県代表に推薦されるとあって、初戦が大変重要なのだ。
1回戦の組み合わせは予選会の日に決まっている。緊張の中、始まった。
中でも注目の天野さんは96才!。これまでのねんりんピックでも何度も最高齢出場選手として表彰されていて、2018年に地元富山で開催された時に表彰されたことも記憶に新しい。
無事に初戦を突破した天野さんだったが、代表にリーチのかかった準決勝を前に
「実はドクターストップがかかってしまい、もし勝っても辞退しますよ」と少し寂しそうに告げられた。
えっ案内楽しみにされてたのに、それにお隣の県ですし。
「それでも少し距離があるらしくてね。移動は厳禁と言われてしまった。今回は医者の言うことを聞かないといけないようだ」
そうですか、これまでの大会で、何度も「実は病院から抜け出してきてね」と豪快に笑っておられたこともあるのだが、今回はそういうわけにはいかないらしい。今回も代表になり、最高齢の表彰を受けられるのを楽しみにしておられたのに残念。
では体調を良くされて、来年もう一度代表を狙いましょう!「そうしようか」とにっこり笑顔。いつまでもお元気で楽しんでくださいね。
ともあれ、無事に順位戦を終えた。過去になかった新しい棋戦、来年はもっと多くの方々に出てもらえるようになれば良いと思う。
優勝の尾崎さんそして入賞者のみなさん、まことにおめでとうございます。
尾崎孝嗣(高岡市)馬場保郎(富山市)菊地一秋(高岡市)天野光正)富山市)沢田邦彦(砺波市)若林孝治(富山市)山根清(滑川市)西村幸三(富山市)。
そして、県代表に選ばれた三名は、尾崎さん、馬場さん、山根さん。岐阜県でのねんりんピックでは、全国のみなさんとの交流を楽しんできてください。
廣田 徹
追
予選の結果が載った日に、奇しくも別のページに山田義雄さん96才の(高岡市)の特集記事が紹介された。東のモンスター天野さんと西のモンスター山田さん、日頃小生が畏敬の念を抱いているお二人の大先輩の「96才」の文字がひと際輝いて見える。
周りが思うほどお二人は年齢を気にされていないようだが、それでも「いつまでも元気で好きな囲碁を楽しみたい」碁打ちの夢を具現されておられるように思える。これからも大好きな囲碁を楽しんでいただきたいものである。
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