7年も乳児院で過ごし、ほぼ毎週面会に行った。当初はオムツをしていて、保母さんにミルクを飲ませてもらっていた、対面室に行くと泣いて逃げ回って悲しい思いをしたが、通い続ける内にいつしか私の膝に乗ったりして打ち解けてくれた、
一日も早く両親や兄姉共に暮らせるようにしてやりたい、そのことを悲願として7年近く続け、この春やっと両親兄姉と共に暮らし同じ学校へ通う事ができこれ以上の喜びはない、それに何よりも明るい性格に育ってくれて嬉しく思っている。
環境から少しくらいひねくれそうな気がしたが、乳児院の保母や幼児寮の先生にはひとかたならぬ愛情の元、優しく明るい娘に育ててもらったと深く感謝している。
特にこの娘は府中に来たときは私にべったりでことの外可愛い、そんな夢佳に私もすぐデレデレと我ながらだらしない、だが、暗いところは全くなく、何時も陽気にふるまう彼女には私自身癒されています。
まだまだ、彼等の前途は平坦では無いが、一歩一歩前に歩めるよう私も力の及ぶ限り手助けできればいいが、古希を間近に控え、体力の衰えを感じるようになった。
せめて記憶の減衰など認知症にはならないよう神仏に祈る毎日だ、
ピンピンコロリの願望が叶うなら満足だが、