誕生日が来たから70歳になった山形の友人。
65歳から目覚めて、登山家みたいになったのだが、
(素晴らしいね~)と私は褒めている。
「海で死ぬのは無料(ただ)だが、山はお金が掛かる
から保険だけはね・・・」と言ったら、「入れたし」と妻が
笑いながら言った。
まっこと、望ましい夫婦で何よりである。
富士山は眺めるのにいい山、と思っている。
かつて富士登山に誘われても参加しようとしなかった
のは、そういう理由もあるが、3000m級は本格的な
登山だから・・・という理由の方が強い。
私は自然を甘く見ることはしないのである。
きっと私は高山病になるような気もするし・・・ね。
来年か再来年の桜が咲く頃に、ぐるりと一周しながら
富士山を見に行くつもり。バイクで行くべきかどうかを
考えている。
さて、私の登山経験は少ないが、2回も登った開聞岳
は皆さんにもお薦めしたい山(924m)である。
7歳の子供でも70歳の女性でも3時間あれば天辺に
辿り着け、頂上から見える景色が実に素晴らしい。
富士山に自分の娘と登りたい気持ちは私にも分かる
けれど、せめて子が15歳になるまで待てないものか。
娘が高山病になって途中から下山するだけじゃなく、
他の人たちの迷惑になるかもしれないのだ。
自然を甘く見て、このお盆も早くも数名の犠牲者が
出ているようである。
これも現代病の一つと言えるのではなかろうか。