ホイッスルバード あいざわぶん

先を生きるお手本

私より4歳年上同士の夫婦から、「昨日エジプトから帰ってきた」と
写真入りラインが届いた。
夫の本心は山に登りたいのだろうから、これは女房孝行なのだろうと
想像している。
ここで女房殿の欲求を叶え、来年の春から日本百名山の未踏峰に挑戦
したいと思っているに違いない。
そう、この夫とは、昨年、ネパールでトレッキング中に高山病に罹り、
ヘリで下山しながら見下ろす景色を撮影し、私にラインしてきた男で
あ~る。
72歳なのに、元気だにゃ~!
人の躰や精神の造りは千差万別だけれど、私の4年後が少しは想像
できるから、彼の行動は私の良いお手本なのである。

夫婦して65歳まで会社員だったから、そして家持ちだから、彼らは
老後の生活費に困らないのである。
そして、やりたいことにはおカネを出すが、二人して煙草と酒を卒業し、
車は昔から普通車が当たり前だった。
だから悠々自適に海外へも旅行できるのだ。
しかも、今回のエジプト行きも、自分たちで飛行機とホテルを手配して
いるのだから、安く行ける努力もしているのだ。
じゃあ、彼の語学力が優れているのかというと、私と同じく英検3級、
つまり中三レベルである。
「それで大丈夫!」と彼は言っているが、相手した諸外国の皆さんが
日本人には優しかったのだろう・・・きっと。

さて、秋の恒例にしている吾が家の大掃除を無事終了。
まだ暖かい秋に終わらせるから、躰も心も楽チン楽チン。

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