自殺、殺人をMAXとした犯罪、不特定多数への誹謗中傷。無為自閉的な生活
いずれにしろ、ネガティブなものしか浮かばない。
長いトンネルの中を彷徨い、一筋の光を見つけた時、人はもう少し頑張ってみようと決意できる。
でも、長引く不幸は人を鈍感にさせる。鎧をつけなければズタズタに傷ついてしまうから。感情鈍麻も自己防備の一つ。
感じないって痛みはないけど、やっぱり人間なら感情を失いたくない。
怒りの感情を負のものと決めつけ、思春期を過ぎてから封印してしまった人がいる。
彼はそれが正しいと信じていたけど、押し込めた怒りは身体の中で炭火のように静かに燃え続け、ある時、ぷつんと音を立て、自分をビルの屋上から投げ出した。
当時の事は覚えていないと話す。まるで他人事のように冷静に当時を語る。
怒りを抑え込んでいた頃、自分の何が苦しいのか、何に困っているのか具体像が浮かばなかった。自分の住む世界は空洞のよう
だったと。
悩みや苦しみをありのままに感じる事って必要なのでしょうね。