台風去ってまた台風の今年。
知り合いの患者さんが、台風が怖くて体調を崩してしまったと。
ほんと台風は不吉です。
秋晴れの日本が恋しい。
先日の朝の申し送りの後、以前よく相談を受けていた患者さんのお母さんから電話がありました。
話がしたいと言うため、相談室でお話を伺ったのですが。
独身の息子さんの事で、以前から悩んでおられ、入院も視野に入れた相談で、今までにも何度かありました。
しかし、その息子さんの問題行動は、両親のみに向けられていて、診察時にはとても穏やかで不穏さは微塵もなく。
医療保護にするにも対象とは思えず、もちろん本人は入院を望んでいません。
家族に対する行為は、日々エスカレートし、自宅の家具等器物破損、お父さまの車をわざとぶつけたり、農作物を荒らしたり。
小動物を殺傷することもみられるとか。
その現場を押さえ、警察介入できると良いのですが、
ご家族はなるべく大事にしたくないという気持ちもあり、その後ご本人が大人しくなると良くなったと期待して問題はうやむやとなってきました。
ご家族が離れる事が先決だとお話をし、
毅然とした態度で距離を取り何があっても親を脅かすような行動は謹んでいただきたいと願います。
もちろんレスパイト的な入院はそれはそれで意味はあるので、決断さえできれば病院としても協力したいとお話ししました。
お母さん、とてもお疲れの様子で、心が痛みました。
子どもの身勝手な行動に泣き寝入りする親御さんは沢山いると思いますが、過去の子育てに対する恨み辛みをぶつけ、英雄気取りのあなたは何様？と言いたくなりますが、病が背景にあるのなら治療を勧めていかなければなりません。
なかなか良い手立てがないのが現実。例えば入院できたとしても、それはそれで違う苦労の道のりが待ち、苦しみが消えるわけではありません。
家族のわだかまりって、ほんとに難しいです。
写真は先日、甥っ子と息子が我が家に集まり、久々鍋パーティーをしたもの。
少しずつ暑さが去って、鍋が恋しい季節の到来です。
