その香りは最強で、帰られた後もしばらく残り香が漂っています。
私は基本香水はつけないので、ブランド名はわかりませんが、皆さん同じ香りがするので、人気のブランドのものでしょう。
体調の悪い時には刺激臭となり窓を開けたくなりますが、文化の違いでしょうか。香水は生活必需品の一部なのかな?
匂いといえば、住まいにもその家庭の匂いがあります。
小学校の時だったかな。お友達グループとの誕生日会で招いたり招かれたりのイベントを楽しんでいました。
プレゼント片手に「こんにちは〜」と玄関を開ける。
A子ちゃんの誕生日会の帰り道、B子ちゃんがぼつりと言いました。
「A子ちゃんの家、臭かった」
私は汚屋敷育ちだったので、それほど気にはなりませんでしたが、B子ちゃんの言葉がとても印象的でした。
B子ちゃんの家にも、B子ちゃん家独特の匂いがあるのですから。
現代では、スメルハラスメントという言葉もあるのですね。
強い香水はもちろん、タバコや口臭、体臭、車や部屋の悪臭、食べ物の臭い等挙げれば限りありませんが、周囲からの不快な
臭いがハラスメントに入るとは。消臭剤や柔軟剤もグレードアップするわけだ。
でも匂いって、自分ではなかなか気がつかないだけに難しい問題ですね。
近所の本家に住む祖父母が生きていた頃、祖父が寝たきりとなり離れの部屋に寝かされていました。
介護保険などない時代でしたので、祖母と伯母が在宅で介護を担い、縁側にはバケツと雑巾、尿瓶が干してありました。
近くを通るだけで排泄物の臭いが鼻を刺激しました。
寝たきりの祖父は、人の動きに敏感で、従兄弟のところへ遊びに行き玄関に入ろうとすると、よく離れから呼び止められました。子どもだったので、息を止めて祖父の寝床へ上がったのを覚えています。
脳溢血で数年寝たきりとなっていた祖父は、痰絡みの声で「あれを」と床の間に上げてあるバナナを指し食べるようにと勧めてくれました。
バナナを食べ終えて立とうとすると、「これも」と不明瞭な声で枕元の菓子袋を指しました。
鈴の形をしたカステラでした。砂糖がまぶしてあり美味しいおやつなので、私は喜び袋を持って立ち上がりお礼を言うと、
震える人差し指を立て1本と念押しされ、がっかりしながら一つだけカステラを出し口に入れました。
その時、祖父は微笑んでいた思い出があります。常に威圧的で人を寄せ付けない権力者だった祖父は私が9歳の秋に亡くなりました。
町の有力者だったため、国会議員や県知事も弔問に来て、葬儀は盛大に執り行われたのを覚えています。
そういえば。安倍元総理の国葬もいよいよ来週でしたね。