写真は息子夫婦が新婚旅行で出かけたギリシャの風景。素敵ですよね。青い空と海に幻想的な建物がよく合います。
サンドイッチマンの伊達さんの父親が熱中症で救急搬送されたとYahooニュースで。
心配ですね。仙台とはいえ、ここ最近の夏は灼熱地獄。窓を開けても入ってくるのは涼風ではなく熱風です。
お父上は、冷房嫌いでエアコン設置を拒んでいたとか。高齢者あるある。
思い出しました。22年くらい前の事ですが、当時からやはり夏は暑くて、木造二階建ての実家に住む両親は、埃だらけの扇風機を弱で回し寝ていました。
父は透析治療中で身体も弱り、70代でしたが、治安を気にして窓を締め切って休むようになりました。
暑くてうなりながら、それでも薄いタオルケットを寝冷え防止にかけて就寝。私は熱中症が心配で、冷風扇という縦長の電家製品を買って、夜遅くに訪ねました。
案の定、締め切って熱気のこもった室内で二人床を並べてボソボソ会話をしていまし
た。寝苦しくて寝付けなかったと思います。当時家は築40年超えで、壁はベニヤ板で覆われた暑さ寒さに弱い作りでした。
新品の冷風扇を持ってきた私に、両親は驚き、つけてみせると涼しい風に満足気で労ってくれましたが、その翌日には「あんなもんいらんで持ち帰れ」と二人の指令が届きました。
昔からお金に異常なほと執着があり、電気代高騰を心配したのでしょう。
出鼻をくじかれた形で、私は一日で用済みとなった冷風扇を引き取りました。
なんだか苦々しく、心は傷ついた思い出ですが、あの両親にとっては、お金がかかるより蒸し暑さに耐え得る方が安心だったのでしょう。
今回伊達さんのお父上の件で、22年前の事を思い出しました。あまり楽しい記憶ではないけれど、どんな思い出も栄養になると信じて、熱中症には本気で注意して、周囲の人へも気遣って行きたいなと思います。