「いやはや恐れ入った。」これが中国や韓国で行われていたのであれば取るに足らない問題であるが、日本でそれも国立の最高学府で起こされたことにこの国の病理を見る思いだ。広島大学で200人の学生が受講した一般教養科目の授業の内容である。60分にわたり朝鮮人女性に蛮行を加える衝撃的な映像が元慰安婦の証言によって作られた虚構のドキュメント映画の鑑賞である。担当したのは同大学の韓国人準教授で「戦争中旧日本軍によって現実に行われた真実である。」ことを強調、学生には議論の余地も与えられなかったと言うのである。いかに高度に発達した民主主義国家日本と言えども将来この国の中枢部を背負って立つエリートと呼ばれる人材を養成する大学の現場において、正に教育が蹂躙されているのである。当の大学は「事実関係を確認中でコメントできない。」とサラリと答えており、管理責任はみじんも感じられない。危惧されるのは、このような教材を作り堂々と当事国で使われている現実を関係者は知ってか知らずか放置されていること、またこのような情報を産経新聞以外のメディアが全く取り上げていない現状に我が国の脇の甘さと空恐ろしさが感じられてならない。