平成22年頃に当事務所の近くの不動産業者から30坪程度の木造平屋建て住宅の確認申請をお願いしたいと話がありました。
月に3~5棟とのこと。
業務内容は、
プラン作成は不動産業者。建売と思われる。
プラン図を提供頂き確認申請図書の作成(含む役所調査、現地調査等、軸組計算、N値計算、柱頭柱脚金物図、基礎伏図・詳細図、矩計図)、
設計者は当方、確認申請提出~受け取り、工事監理者は当方、完了検査申請・立ち合い。
以上で10万円/棟(税抜き)。今までやっていた業者が辞めてので代わりを探しているとの事。
こんなのやったらダメですよね。確認申請までの業務量もさることながら、設計者と工事監理者の名義も使用。
工事監理者の名義を出しておきながら、着工後に現場には一度も行かずに完了検査の立ち合いの時だけ現場にいくというものでしょう。
恐らく高齢の代願専門の建築士が今までやっていたけど、平成21年後半の瑕疵担保保険で基礎や柱頭柱脚金物の図面が必要になり対応できなくなったとも推測。
当方へ話を持ってきた営業担当は二級建築士の資格をもっているとのことなので、設計者と工事監理者はそちらの名義を使用するなら、18万円/棟(税抜き)と回答しました。
自分の名義を使用するのは嫌がり、今まで全部含めて10万円でやってもらっていたので...と帰ってから全く音沙汰なかったので、どこかやるところがあったのでしょうか。
そのような業者の仕事をしている下請け業者は格安で質が悪く、後で問題が起きたら当方にも責任負わせられるでしょう。
このような格安で違法で割に合わなすぎる事は皆で辞めましょうよ。