4月に入ってNHKの教育TVで世界的ベストセラー「サピエンス全史」「ホモ・デウス」の著者ユヴァル・ノア・ハラリ (イスラエルの歴史学者)がコロナウイルス問題に触れ、いま「エンパワーメント」が世界の人に求められている旨の提言を行っていました。エンパワーメントとは「自己選択」と「自己責任」をもった主体的行動です。政府や自治体、各組織の方針と合わせて重要なのが個人個人の主体的行動です。主体的行動はPDS(Plan-Do-See)やPDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクル行動を超え、自らの意図(Purpose)、熟慮(Deliberation )、選択(Choice and Decision)、確言(Affirmation)、計画(Planning)、実行(Do)、評価・反省(See)のPDC-A-PDSサイクル行動(プロセス)です。このサイクルは正解のない解を模索する仮説検証の行動の仕方にもなります。安心・安全や経済活動等の「意図」実現のため各自が「熟慮」し「覚悟(確言)」を持った行動が問われています。この人間にとって「無力感(Powerless)」状況を乗り越えるためには各自のEmpowermentが必要になっています。72年前に発刊されたカミュ―の「ペスト」の小説は正にコロナ危機の深刻な課題を見通した内容で、最終的には個々が力を合わせて不条理な難局を乗り越えた物語でした。
今回は手を携える?ことはできませんが、この時代この地球上に生きている個々が、他の人のことも配慮した主体的行動が求められています。
最後に各自の主体的行動で新型コロナウイルスの感染拡大が収束することを願っています。
YAO教育コンサルタント・エンパワーメントカウンセリング研究所
代表八尾芳樹
参照 ユヴァル・ノア・ハラリのTIMES誌への特別寄稿内容
http://web.kawade.co.jp/bungei/3455/
デジタル画 「不条理と実存」八尾芳樹画
"心"デジタル絵画美術館 より
https://blog.goo.ne.jp/admin/editentry/?eid=0f1226147bdd217d7021447b216c5846&sc=c2VhcmNoX3R5cGU9MCZsaW1pdD0xMCZzb3J0PWRlc2MmY2F0ZWdvcnlfaWQ9JnltZD0mcD02
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