SPトランプは自己(自分)理解、他者理解、他者対応、自己成長の四つのフエーズで展開されています。
企業研修ではSPトランプを活用した自分理解、他者理解、他者対応、自己成長の内容をOS(基本ソフト)と称し、コミュニケーションやコーチング等の考え方やスキルの内容をアプリケーションと称して各階層別にSPトランプのOSと各界須別ニーズのスキル研修を加えて展開されている。またこのOSにあたる部分をプラットフォームと称している企業もある。最近では入社時にSPトランプによる自分理解(OS)と学習方法(アプリケーション)、入社3年目に自分理解(OS)と主体性を高めるセルフ・エンパワーメント(アプリケーション)、指導員(職場先輩)担当時に自分理解、他者理解、他者対応、自己成長(OS)と後輩の指導方法、コーチングスキル(アプリケーション)、監督職、管理職就任時に自分理解、他者理解、他者対応、自己成長(OS)とマネジメント、部下の指導方法、コーチングスキル(アプリケーション)と3~4回目のSP体験者も現れている。研修参加者は以前受講したときの自分と現在のSPの変化や成長を複数回経験することによって確認している。
PC(パーソナル・コンピューター)においても新しいアプリケーションをインストールするためにはOSをバージョンアップしなければ機能しないように、アプリケーション研修のみであれば、他者への対応方法やスキルを学んでも実際に行動に移すことが難しかったり時間の余裕がなくて実践できないと自信をなくしたり、自らをいたずらにいじめたり、他者を責めたりする傾向にあった。しかしSPトランプを使用することによって他者対応できるためにはスキルのみならず自らをどのように成長させていけば新たに学んだ考え方やスキルをマスターすることができるかを知ることができるようになっている。まさに新しいアプリケーションと同時にOSのバージョンアップも目指している。
下図の内側(オレンジ色)はSPトランプによるOS、外側はアプリケーション例になっている。
SPによる自己理解(自分)他者理解のレベル
SPトランプによる自分理解、他者理解
SPによる自分理解や他者理解のレベルには次の4段階がある。それに合わせ他者対応も
4つの段階がある。
1)基本的理解
人間誰もが共通に持っているSP(サブ・パーソナリティ)の理解である。SPが集まってその人のパーソナリティを形成している。SPに関する基本的な理解や法則についての理解のレベルになる。
2)タイプ別理解(十人四色)
パーソナリティは能動的・外向的と受動的・内向的、感覚的と論理的の大きな2つの傾向がある。そのどちらの傾向が強いかでその人のパーソナリティ(SPの集合体)の特徴が出てくる。それを次の図のように四つの象限に分けている。第一象限は能動的・外向的、感覚的 第二象限は受動的・内向的、感覚的 第三象限は受動的・内向的、論理的 第四象限は 能動的・外向的、論理的になる。サブ・パーソナリティの根底には欲求があり各象限に対応している基本的欲求が賞賛・承認、受容・所属、安全・正確、達成・決断欲求となっている。各タイプによって欲求の強弱が異なるため価値観や行動パターンに影響を与えている。
3)個別理解(十人十色)
人間それぞれ意識しているSPは違います。52枚のSPトランプから10枚選ぶ簡易方式でも組み合わせは約158億ある。これは地球上の人口の約2倍に当たる。
4)実存的理解(一人十色)
人間はパーソナリティなどの心理的概念で説明し尽くされるものではない。身体の健康状態や環境によっても違います。人間は「よりよく生きる」ために、その時々の状況に応じて自ら主体的に決断している。絶えずその時々で自分の内面にあるSPを意識(俯瞰)し、自らの意志で絶えずSPをコントロールしている存在です。これら主体である意志と客体であるSP、身体など二つの側面を持つ人間の存在の理解がこのレベルです。
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