風呂釜が壊れた。
娘が結婚するまではふたりでよく市内のあちこちの浴場に温まりに行っていた。20年の間にどんどん減って今市内に残っている公衆浴場は二軒だけだ。
久しぶりに車で15分ほどの松の湯へ。伝統的な瓦屋根の建物は近代的に変わっていたが内部の間取りはそのままに改装が重ねられ懐かしい。
浴槽は四つ。血流を促進させ肌にもよい炭酸泉にゆっくり身を沈め、シェット付きの中温浴槽で足や腰を刺激する。水風呂はまろやかな肌触り。日替わり薬湯の露天風呂は今日は玉露だった。落ち着いたグレーの濃淡の富士山のタイル壁画を見ながら浸かり、のびのびと手足をのばす。顔のシワも消えピカピカだ。
ポカポカの体で出る。先に出た夫とロビーで飲むコーヒー牛乳の味は格別。
フロントのご主人は感じがいい。いろいろ説明してくれた。
地下137メートルから汲み上げた天然水を使っていて毎日そっくり換えているそうだ。丹沢の山々から90年かけて到達するとのこと、ロマンを感じる。隣市のあきる野の酒蔵の水も同じ水系だそうだ。
二階は漫画コーナーや整体サロンがあり、駐車場も20台近く、バス停からも近い。一回500円で、お得な回数券もある。
我が家の風呂は明日修理に来てくれる。風呂がなおっても時々命の洗濯に行きたい。