
階段を100段近くゆっくり下り、スロープを後ろ歩きで上がり終えた。高尾山に向かって両手を高々と上げて背筋を伸ばして上半身を反らす。
爽やかな気分で一日の始まり、、、のはずだった。
その瞬間、バランスを崩したらしい。思い切り尻もち。しばらく起き上がれない。周囲を素早く見渡すことはできた。不思議にもそのときは人影がなかった。必死に起き上がった。
朝食を食べ終わった辺りから
両手首がどんどん痛くなって箸すら持てない。麦茶はストローで細々と。湿布を貼り横になるが左手が少しの刺激でも特に痛む。
お尻も痛いがやっとのことで起き上がり割り箸を養生テープに並べて接着して添え木用の簀の子を作つてみた。
それを左手首に巻き日除け用の腕カバーをかぶせて固定した。なかなかよい。氷も使って冷やす。情けない気持ちでひたすら安静にして痛みに耐える。
不器用な夫が無言で最小限手伝ってくれるが痒いところに手は届かない。どころか音無しの構えで椅子に座りときどき貧乏揺すりをしながら「俺の昼食は?」と心配している様子がありありだ。嘘でもいいから「どう?」とか言えないものか。
日曜で病院も休みだが行かずに済ませたい、とひたすら安静状態で「眠ってはテレビ」を繰り返す。たまってたビデオも全て見終わった。

翌朝。嘘のように痛みが取れていた。昼にはどうにか冷凍素材で食事も作った。
暑い8月最後の厄落としになってほしい。