もう時効だから。
前世紀おわり頃、アメリカで親会社が合併しちゃって、日本もそれぞれの子会社が合併。
世界的に組織変更した。
APはシンガポールに本拠を置いて、日本はその傘下に。
それまでアメリカでやっていたトレーニングやミーティングはシンガポールが多くなる。
アメリカ行ってた頃はニューヨークの模型屋でいろいろ買ってた。現地で買うケーディーの安いこと。 シンガポールは町中に模型屋は2軒しかなかったし、日本と値段はいい勝負。
さて、そんなシンガポールの奥地、ジュロンに製油所があってそこでトレーニング。
こういうところで働いてる人は出稼ぎが多く、隣のマレーシアから月曜にバスで出勤、金曜に帰る人がいる。
多くはイスラム教のかたで、会社の中に礼拝所はあるし、仕事中に礼拝時間が取れたり。
トレーニング中の昼休み、カフェテリアで食事をとる。
町中のオフィスと違い、他に食事をするにはブラウンバッグを持参するしかない。
で、各民族に合わせた料理が提供されているのだけれど、気に入ったのがタイ米をココナッツミルクで炊いた粥にシラスの大きいのを載せたもの。 これに何か副菜をつける。 マレー料理らしい。
これを一週間食べていたら、よくテーブルをシェアしてくれた人が目敏く気づき、そんなにこの飯が気に入ったのならこっちに住め、家も嫁さんも世話してやると。 こっちでそのまま仕事しろと。
いや、日本に帰ったら愛する嫁さんと子供もいるから...
すると、何を気にしてる、イスラムは4人まで嫁さん持てるぞと。
このとき覚えた単語 concubine 日本語ではお妾さんか?
ただ、教義上全員平等に愛さないとだめだぞ。 だから wives であって、concubine じゃない。
いったん仲良くなると、こんなのを平気で言ってくる文化なんだねえ。
からかうというよりは親身に世話してくれた。
今でも時々メールもらうけど、嫁さん貰えはもう言われない。