オペラは音楽、演劇を含む含む総合芸術と言われるが基本は何と言っても音楽である。そのため有名なアリアや合唱曲または前奏曲、間奏曲などを演奏会やガラコンサートなどで耳ににする事は意外と多いが、全幕を通してみる機会はあまりない。
その一番の原因は公演には人材はもとより装置、設営には膨大な時間と資金を要し気軽には行えない。公演そのものの直接経費に加え1年2年をかけた種々の仕込みが必要で特にプロではない我々にはより一層必要になってくる。
今回は外国で数々のオペラ(特に椿姫)を見慣れた専門家の方からもとてもよかったとのお褒めの言葉をいただいたが、多分この手作りの感覚が極めて身近に感じられた部分が大きかったのかもしれない。
やはり”カルメン”やこの”椿姫”は、ほぼ全幕を通して音楽的にもお芝居としても素晴らしくなじみやすい。今回もオペラを見た事がない人を始め、多くの人に喜んで頂く事ができた。
今回は大道具、特にシャンデリアはなんとオペラの殿堂ミラノスカラ座のものと同じものを目指した。皆で決められたジュースをひたすら飲みその空ボトルを総計200個ほどの半割ボトルにしLEDランプを付け一つひとつリード線を半田付けしそれを根元の幾つかの変圧器に接続した。舞台では高く吊り上げて使うため強度的にも電気的にも安全性が強く求められた。団員には色々得意分野を持つものもあり、私も半田付け配線を担当しそれなりに仕上げることができた。早速このあと別の公演での使用のオファーがあったようだ。
中日新聞4日の記事
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