赤い電車のキャッチフレーズの遠鉄鹿島線にも小さなED28型と称する電気機関車がある。このタイプの機関車は形そのままに俗に凸型電機と呼ばれている。ただしこの機関車 は台車が上回りよりさらに飛び出しており他に例がない。だから見かけは軽便のように小さいが足回りはがっちりとした少しアンバランスな印象になっている。生まれは英国イングリッシュエレクトロ(俗にデッカーと呼ばれる)製で大正期に輸入され豊川鉄道などで使用され国鉄時代(飯田線)を経て遠州鉄道にきた。形式ED28は国鉄時代の呼称でそのまま使われている。2台輸入され1号機は最後山形交通で使用され今は静態保存、2号機がこの機関車になる。貨物列車も無くなりこのような小型電機が現役で残っていること事態希少価値となっている。
留置してあるこの機関車は現在休車扱いになっている。通常休車扱いは廃車(除籍)前につけられることも多いがこの機関車はどう見ても保線工事に使用されている唯一の機関車に見える。従ってこの休車表示は少しでも使わない間は休車登録をしてその分法定検査時期を延ばす究極の節約対策と思われる。そのけじめは法的にも重要なためか休車表示は大きく二か所に吊ってあった。それにしても予期せぬ事故など緊急に線路保守の仕事が発生することはないのか。その時は急いで休車解除手続きをして---などいろいろ考えてみた。
この西ヶ崎の駅は今は無人駅だが、かってここから笠井まで笠井線という短い支線がでていた。そのためか車両工場の跡地など広い敷地を有し、現在は保線基地のようになっている。
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