山奥の彗苑禅寺という禅寺に行く。途中には絶壁に岩穴があり戦乱時代金持ちが避難生活をした。生活物資は上から籠をおろし村民に金を与えて補給してもらったという。
「武夷山一帯は、紀元前1世紀に築かれた漢代の城跡や多くの寺院、11世紀の朱子理学関係の書院が残されており、何世紀にもわたって東アジアや東南アジアの人々の思想や哲学、政治に影響を与えてきた朱子理学にとって「本山」のような存在」と物の本には書かれている。そのために多くの名士やそれに関わる金持ちも多くいたのであろう。
このツアーでは厦門から武夷山はローカル飛行機でそして帰りの武夷山から厦門へは夜行寝台列車で帰ることになっている。実はツアーに参加した一番の動機はこの列車(中国の夜行寝台列車)に乗れる為であった。中国の国鉄駅は私の印象ではこの駅に限らず近代的、壮大なのが多い。逆に言うと昔からの情緒、情緒ある駅舎は見かけた記憶がない。駅の構内、待合場所はまるで飛行場のような雰囲気、予め列車が用意されないと改札もされず簡単にはホームに入れない。これも飛行機の搭乗開始と同じ感覚。私たちツアー客は軟臥車(一等寝台車)のため別に深々としたソファーのある一等客専用の待合室が用意されていた。但し備え付けの蛇口も水が出ず右往左往した印象も深い。
厦門から到着した緑の列車とこれから乗車する赤い寝台夜行列車。
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