ハマボウの花はアサガオのように朝咲いて夕方しぼむ「一日花」ですが、一見↓オクラの花と似ていて間違えそうです。
ハマボウは日当たりがよく風通しのよい浜辺や海に近い河川沿いに生息、この花も海に近い川で撮影しました。スクリュー状の花弁から毎日花を咲かせ夕方には黄色い花びらが赤やオレンジ色になって枯れてしまいます。 鶏卵型の果実から種子が弾けて周辺に広がります。すでに果実もたくさん付いていて、種子間近のからからに乾いているのもありました。種子は塩分に強く水に浮く性質があるため、海流に乗って海岸に流れ着き広く分布したと考えられます。
近年の海岸造成や河川改修により環境が壊され、大阪府では絶滅し本県・長崎も含め16県で絶滅危惧種に指定されています。花言葉は「楽しい思い出」。
きっと今日のこの花も果実となって傍らの海に流れ込み、いつかどこかの海岸に根付き花咲くのでしょうね。花には楽しい思い出をいっぱい詰めて。すぐ近くの中学生たちが部活動で走る息遣い、乳母車に赤ちゃんを乗せた若いお母さんの悩み、懸命にリハビリしているおじいさんの姿を焼きつけているのかもしれません。