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「サウンド・オブ・ミュージック」1965年制作(原題:The Sound of Music )は中学一年生の春休みに体育館で観た懐かしい映画です。その頃はあの歌って踊る女優さんがジュリー・アンドリュースだとも知らずただただ憧れだけでした。
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実は「サウンド・オブ・ミュージック」の7、8年ほど前に、すでに西ドイツで「菩提樹」「続・菩提樹」という映画が作られていたのです。「サウンド・オブ・ミュージック」ほど知られていませんが、とても良い映画でした。
「サウンド・オブ・ミュージック」は亡命するスイスのアルプス越えで物語が終わっていますが、彼らは最終的にアメリカへ亡命していました。「菩提樹」はトラップファミリーがアメリカへ渡るまで、「続・菩提樹」はアメリカでトラップ一家合唱団が世に認められるまでを描いています。
おそらく、「菩提樹」「続・菩提樹」の方が、マリア・フォン・トラップによる自叙伝『トラップ・ファミリー合唱団物語』に沿って描かれているのでしょう。(マリアさんはサウンド~のトラップ大佐の描き方に不満を持ちハリウッドに抗議しています)ドイツの女優さんルート・ロイヴェリクが演じるマリアは派手ではありませんが、温かみと生活感がありました。
人生は結婚してめでたしめでたしで終わるお伽噺では終わりません。
アメリカに亡命した後、マリアや子供たちは合唱団で忙しくし経済的にはほとんど夫であるゲオルクの出番は全くない日々が続きます。マリアの奮闘を見ながら、一方でゲオルクが良く時化ないものだと感心しました。男だったらふてくされたくもあるだろうに・・・。むしろ、彼はマリアを「彼女は何でもやり抜く、何でも解決する」と褒め称え、合唱団の運転手にまで「あなたは彼女を娶って果報者だ」とまで言わせているのです。史実を調べると、彼らが結婚した当時トラップ大佐・ゲオルクは47歳、マリアは22歳!何とまあ親子ほどの25歳という年齢差がありました。子供7人を抱えた男やもめに嫁いだマリアも凄いですが、ゲオルクの寛容な人柄もあったとも思えませんか?
信仰心の乏しい私にとって、ファミリー合唱団の指導をしたヴァスナー神父はちょっと分かりずらかった。オーストリアではマリアとの仲を中傷される場面もありましたが、夫であるゲオルクは泰然自若といった風ー。彼はアメリカに一緒に亡命まで果たしています。トラップ一家の行く末を案じるだけでなく、自ら指導した合唱団を世に送り出したい気持ちと宗教的な意義を見出していたのでしょうが、結果的にはヴァスナー神父の大きな誤算となってしまっています。トラップファミリー合唱団は聖歌を中心に組んでいた最初の頃、アメリカでは受け入れられませんでした。興行内容にフォークソングなどを取り入れてしだいに真価を認められていきます。
アメリカで受け入れられない理由に「あなたたちの歌にはセックス・アピールがないからだ」と説明され、マリアが「セックス・アピールとは何?」と書店で訊ね、公園で研究するエピソードは微笑ましかった。彼らほどこの言葉からかけ離れているものはないはずなのに!
映画の中で「神様は扉を閉める時、必ず窓を開けていて下さる」というフレーズが何回か出てきます。
人にはそれぞれの道があります。何はともあれマリアは修道院を出て正解の人生だったのです。彼女が神のみに仕えていたらトラップファミリーの素晴らしい歌声も聴けず、「サウンド・オブ・ミュージック」も「菩提樹」「続・菩提樹」も生まれなかった!
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実は「サウンド・オブ・ミュージック」の7、8年ほど前に、すでに西ドイツで「菩提樹」「続・菩提樹」という映画が作られていたのです。「サウンド・オブ・ミュージック」ほど知られていませんが、とても良い映画でした。
「サウンド・オブ・ミュージック」は亡命するスイスのアルプス越えで物語が終わっていますが、彼らは最終的にアメリカへ亡命していました。「菩提樹」はトラップファミリーがアメリカへ渡るまで、「続・菩提樹」はアメリカでトラップ一家合唱団が世に認められるまでを描いています。
おそらく、「菩提樹」「続・菩提樹」の方が、マリア・フォン・トラップによる自叙伝『トラップ・ファミリー合唱団物語』に沿って描かれているのでしょう。(マリアさんはサウンド~のトラップ大佐の描き方に不満を持ちハリウッドに抗議しています)ドイツの女優さんルート・ロイヴェリクが演じるマリアは派手ではありませんが、温かみと生活感がありました。
人生は結婚してめでたしめでたしで終わるお伽噺では終わりません。
アメリカに亡命した後、マリアや子供たちは合唱団で忙しくし経済的にはほとんど夫であるゲオルクの出番は全くない日々が続きます。マリアの奮闘を見ながら、一方でゲオルクが良く時化ないものだと感心しました。男だったらふてくされたくもあるだろうに・・・。むしろ、彼はマリアを「彼女は何でもやり抜く、何でも解決する」と褒め称え、合唱団の運転手にまで「あなたは彼女を娶って果報者だ」とまで言わせているのです。史実を調べると、彼らが結婚した当時トラップ大佐・ゲオルクは47歳、マリアは22歳!何とまあ親子ほどの25歳という年齢差がありました。子供7人を抱えた男やもめに嫁いだマリアも凄いですが、ゲオルクの寛容な人柄もあったとも思えませんか?
Der Lindenbaum
信仰心の乏しい私にとって、ファミリー合唱団の指導をしたヴァスナー神父はちょっと分かりずらかった。オーストリアではマリアとの仲を中傷される場面もありましたが、夫であるゲオルクは泰然自若といった風ー。彼はアメリカに一緒に亡命まで果たしています。トラップ一家の行く末を案じるだけでなく、自ら指導した合唱団を世に送り出したい気持ちと宗教的な意義を見出していたのでしょうが、結果的にはヴァスナー神父の大きな誤算となってしまっています。トラップファミリー合唱団は聖歌を中心に組んでいた最初の頃、アメリカでは受け入れられませんでした。興行内容にフォークソングなどを取り入れてしだいに真価を認められていきます。
アメリカで受け入れられない理由に「あなたたちの歌にはセックス・アピールがないからだ」と説明され、マリアが「セックス・アピールとは何?」と書店で訊ね、公園で研究するエピソードは微笑ましかった。彼らほどこの言葉からかけ離れているものはないはずなのに!
映画の中で「神様は扉を閉める時、必ず窓を開けていて下さる」というフレーズが何回か出てきます。
人にはそれぞれの道があります。何はともあれマリアは修道院を出て正解の人生だったのです。彼女が神のみに仕えていたらトラップファミリーの素晴らしい歌声も聴けず、「サウンド・オブ・ミュージック」も「菩提樹」「続・菩提樹」も生まれなかった!
トラップ大佐はどんどん影が薄くなっていったけれど、それだけ寛容な人だということだったんですね。確かに、彼がやさしく見守ってくれていたから、マリアも頑張れたし、一家円満でいられたんだと思います。
神父のことは「サウンド~」では省略されていたので、この作品で彼の事を知ることができたのは収穫でした。音楽の素晴らしさを知る、トラップ一家の同志という感じでしたね~。
映画がきっかけとなってもっと知りたく原作などを読みたくなる場合は、きっと自分にヒットしたのでしょう。
私は自分にない強さや優しさを持った主人公の女性にスクリーンで出会うと、どうしたらそんな風になれるのだろうかと思ってしまうのですよ。だから男性を描いたものより、少女物であっても女性が主人公の映画を選んでしまう傾向があります。
先ほど録画していた「秋のソナタ」を観終えました。”母と娘”の微妙な関係、これも痛いほど分かりました。
「菩提樹」は知らなかったので興味津々。BSで放送あったのですね、NHKだったのでしょうか・・・残念。
今度お店で探して借りてきます。
信仰心のあまりない私ですが、仏教にしろキリスト教にしても引かれるものがあります。
美味しいものにはもっと引かれる?はい、そうです。
美人でないジュリー・アンドリュースのファンでしたよ。
同じく学校
きっと皆が大好きな映画なのよね。
>今度お店で探して借りてきます。
あまりポピュラーじゃないのであるかしら?待ってたらいつか必ずNHK・BSで再放送をすると思いますが・・・。
えっ、そんなに
>同じく学校の体育館で見たのが最初でした。
熊本でもそうだったのですね!恒例の「映画教室の時間」で全員で観賞したのではなく、前売りチケットを購入した人だけを対象に、日曜日中学校の体育館を開放して上映された記憶があります。どきどきして友人と開演時間を待っていた懐かしい思い出の映画です。
「ソーシャルネットワーク」は週末に観る予定です。現実にフェイスブックもどうなのでしょう
>干支にちなんで阿蘇の「卯の鼻」に行きました
今年は行く人が多い名称ですが、どの辺りでしょうか??
ありがとうございました。
>SNSを考えついたのは素晴らしいですね。さすがにハーバード大学・・・いやな男?に描かれています
そうらしいですね