置き忘れたボトルカバーを探して

コース　金泉寺登山口～金泉寺山小屋～西岳～笹岳下縦走路P１９まで（ピストン）

朝から雨が降っている・・・。だけど山中に置き忘れているボトルカバーがこの寒い中で落ち葉に埋もれていると思うと可哀想でしかたがない。アニミズムが人一倍強いので、ピンクのボトルカバーが凍えて泣いているのを夢にまで見てしまう始末。置き忘れた日、コーヒー１杯では寒かったので、もっと温まろうとボトルに入れた自家製のお茶を沸かすためにザックからはずしたのがいけなかった(*_*;。2日前の2時ごろだから時間はそう長く経っていない。もしかすると心ある人が金泉寺山小屋に届けていてくれるかもしれない・・・。

超簡単なので滅多にこちらから登ることはないのですが、紅葉前線が多良横断林道付近まで降りてきていて、しかもここ２、3日の冷え込みで素晴らしい晩秋の風情となっていました。忘れ物をしない限り観れなかった景観なので感謝しなくては・・・。

薄暗い石段の両側はもみじ明かりが灯っています

こんな冬時雨の日にも登山口に車が３台も駐車されていたのは、山小屋前お堂・金泉寺が開かれていたからでしょうか？。参詣される人の姿が中にありました。

金泉寺入り口にかかっている忘れ物コーナーには見当たらず・・・。挨拶がてら戸を開けると、管理人さんや常連さんが数人薪ストーブをぐるりと囲んでいました。「あのぉ～、濃いピンク色のボトルカバーが届けられてませんか？」訊ねると、一人の男性が「２日前の昼過ぎに見かけて枝に引っ掛けといたんだけど、さっき通った時にはなかったねぇ～。誰かが持っていてしもたんじゃろ。金泉寺へ届けておけば良かったなー」。がーん、それでもあきらめきれずにいちおうP１９まで行くことにしました。

西岳山頂はすっかり紅葉が終っていました。

雨が降ってきそうな気配

２日前の藪漕ぎした時の谷がどの辺りか上から確かめます。南笹と笹岳はすぐ分かるのですが地図上の８９０峰が確認できなかったのでしっかり位置取りし直しました。冬は葉が落ちるので山容を確かめるのに最適です。

雨が降ってきたのでレインをつけて木の下で雨宿りしながら「もうないんだから引き返そうか」とアチさんが云います。でももしかしたらボトルカバーが私を待っているかもしれない・・・。通り雨で１０分ほどで止みました。go！

レスキュー１９番に到着。やっぱり無い！↓に置いてあったのに・・・。残念だけど、この寒い（今日で１℃）中で、ボトルカバーが過ごしていなかっただけでも安心しました。まだ新しくて中のボトルも冷凍できるピンクがかったカワイイものだったのに・・・。忘れた私が悪いのです。惜しいけど誰かに喜んで大切に使っていてもらえるということで気分を切り替えよう。「でもなぁ～」

黒土のどろんこ状態の西岳急斜面を登ります。風がびゅうびゅう吹き小枝が揺れる中で経が岳がどっしりと見えます。

杉林の尾根を指差しながら「次回はあの尾根を藪漕ぎしようね！」と私。アチさん曰く「当分はしないよ」

ヤブコウジ