晴山雨読ときどき映画

“人生は森の中の一日”
山へ登ったり、本を読んだり映画を観るのは知らない世界を旅しているのと同じよ。
       

カタクリと山芍薬咲く京丈山へ   ハチケン谷コース

2012年05月04日 | 
コース   ハチケン谷登山口~杣道入口~谷内出合~京丈山(ピストン)

メンバー  アチさん&bamboo

自宅を出発した5時半ー、どんよりとした雲が上空を覆っていました。「そのうち晴れるさ」。ところが、フェリーを降り熊本の松橋ICを過ぎ美里町砥用から国道445号線を2本杉峠へ向かう頃は霧雨。展望が利かないくねくね道を車はおずおずと進むみます。「午後からは天候が回復するという天気予報を信じるしかないよね」。登り口を探すのに40分もロスをしてしまいました。表示が不親切で、目立つ道標にはただ京丈山登山口と表示してあったため、ハチケン谷登山口を通過してワナバ谷登山口まで行ってしまいました。
たぶん私たちのように間違った登山者が書いて下さったのでしょう。「ここはワバナ登山口でこのコースは危険だから避けた方が良い」とボールペンで書き込んであるのに気づき戻ります。
山頂で出会った先客の登山者も「分かりにくい」と愚痴をこぼされていましたね。



戻ると同じ筆跡で書かれた手書きの文字がありました。「助かる!」



大幅に遅れ11時に出発ゲートを越えます。少し晴れ間が見え始めました。出発が遅れてラッキーだったのかも!



ミヤマハコベ 


杣道入口付近水路で湿ったツチグリさんを発見。ストックの先で突くと胞子が勢いよく吹き出ました。

 


雁俣山のカタクリは終わっていると聞き、標高の高い京丈山だったら見られると思っていた矢先でしたからいきなりの出逢いに感激したbambooです。東京の奥多摩山系で出会った以来の再会となりました。日の差す復路にはもっと開いてもらえるはず。

 






バイケイソウが見事です。





石灰岩によるカルスト地形は日本庭園のような美しさ。初めての景観にさすが九州脊梁山地だと頷けます。



その庭園に真珠を抱いてひっそりと山芍薬の蕾が膨らんでいました。開花には早いと期待していなかっただけに嬉しい、嬉しい誤算でした。山芍薬に見守られて昼食にしました。













山頂にはあっけないほどあれよあれよという間に到着。山頂で記念撮影しているとペンキが塗りたてだったのか、コールタールのような黒いインクがピンクの上着にべったりくっついてとれません
「塗りたて!」とか書いて欲しかった・・・。

他にもニリンソウ、ナットウダイ、ネコノメソウ、ラショウモンカズラ、ジロボウエンゴサク、山エンゴサク、ヒトリシズカ、コンロンソウ、カノコソウ、コミヤマカタバミ、ムシカリなど





今夜の宿泊は民宿です。さらに奥深く秘境へ秘境へと車を走らせるうちに携帯の電波もテレビの電波も届かないところで宿泊するのかと思うと、心細くなりました。車もすれ違うことができずに何度も待たねばならないほど、窓の外に目をやると深い谷に落ちそうで今夜もやはり眠れそうもありません。民宿には登山客の団体さんが10名ほど居て、やっと人心地つけたbambooでした。山菜や山女など料理は美味しく戴きました。
明日は平家伝説のロマン漂う白鳥山です。











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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
悲喜交々 (ぼん天棒)
2012-05-08 20:19:59
アチさん
bambooさん
今晩は

京丈山登山悲喜こもごも・・・
でも、山中の幻想的な日本庭園を
歩きカタクリやヤマシャクヤクの
花を観られてよかったですね
続きを待っています

ぼん天棒は10日に五葉岳に登ろうと
思っています
曙躑躅は余り期待できそうに
ないですが・・・・
山頂の斜面の岩に寝そべるのが
好きですから・・・
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ハチケン谷からでしたか。 (リンドウ)
2012-05-09 06:07:59
林道歩きが嫌なコースですが
この林道に入ってヤマトグサが咲いてましたよ。
でも、皆さん!目立たない草みたいなので気が付かないです。
ヤマシャクヤク、咲いてましたね。
行ってみようかなあ。

白鳥の情報のアップも待ってます。
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まったくその通りでした (bamboo)
2012-05-09 13:48:11
>ぼん天棒は10日に五葉岳に登ろうと
思っています

良いですね!
私もお供したい気分ですよ。
お化粧山、お姫山、乙女山と縦走コースには
遅咲きの曙躑躅さんがどこかにいらっしゃるでしょう。
今日から雲仙の新コースが解禁されました。
私たちは土曜日に行く予定にしています。

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ヤマトグサ (bamboo)
2012-05-09 13:52:03
出かける前にリンドウさんのブログで
拝見してましたから、ヤマトグサは確認しました。

往路は忙しくとばしたので復路で撮影するつもりだったのに、見つけられずに残念でした。

林道沿いの斜面の山芍薬群生は終わっていました。
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