「こんどこそ岩屋山を楽しもう」 岩屋インカ石積みの謎は？

コース　　　岩屋神社～神社見物～谷道～巻道～自然歩道～鉢巻ロード～舞岳鞍部～昔畑道～式見川～岩屋山インカ石積～尾根道～展望岩～美智子岩～北尾根～岩屋山～谷道～岩屋神社（行動時間６時間　標高差+-１１９６ｍ）

メンバー　　　
　　　　　　大分組　よっちゃん
　　　　　　福岡組　S・TAROUさん　凧さん　いーさん　hirokoパパさん　hirokoさん　
　　　　　　豊津の俊ちゃん　豊津の信ちゃん
　　　　　　佐賀組　+３Kさん　タクさん　平六さん
　　　　　　長崎組　Yさん　ミッセルさん　山の星さん　山馬鹿さん　そよかぜさん　bamboo

岩屋山は市内の山といってもこのところすっかりご無沙汰していました。岩屋をホームグラウンドにしているそよかぜさんが呼びかけるということは、たぶん案内人がいないと歩けないルートではないだろうか。過去にも洞窟へ案内してもらったことがあります。時間ぎりぎりに集合場所へ着くと、メンバーの１７人のうち女性は何と４人！（山行の団体では“男性は両手に花”状態が多々）。手渡された地図の「岩屋インカ石積」の文字に釘付けになってしまいました。叉、ブログでは拝見したことのある山頂で凧を揚げる凧さんも参加されていました！山頂で泳ぐ凧を見れるのです。

岩屋神社

神社に伝わる鬼の足跡はお初でした。イエンティのと比べてどちらが大きい？！

途中では秘密の花園のありかをそよ風さんに伝授されたけど、果たしてどれだけ覚えていられるか・・・。前半は舞岳鞍部までの谷道、巻道、自然歩道、鉢巻ロードとのどかな散策コースが続きました。

わざわざ皆さんに呼びかけたそよ風さんがこのままで終らせるはずがないと思っていたら、案の定、舞岳鞍部を過ぎて間もなく”入るな”と木が置かれた道へ入りました！昔は使われたと思われるような踏み跡のしっかりした道が続いています。「畑道」と云われるのだと＋３Kさんよりお聞きしました。式見川の上流です。

その近辺に水平に築かれた石垣が突如出現！一見、幾何学的な美しさで一段一段と高く組まれた石垣は炭焼き釜のようにも見えましたが、見上げると区画整理されたような棚田がずらりと頂上に向かって見渡す限り続いていたのです。

　

これは“インカ石積”か？

帰り際、hirokoパパから「あれはたぶん“隠し田”だろう」と教えてもらい、早速調べてみました。

「昔から、米の収穫は藩により領主から任命された村役人により厳しく管理され、取れ高に応じ年貢米を納入しなければならなかった。隠し田とは役人の課税から逃れる為に作られた秘密の田んぼで、農家の家族、親族、または村落のみが知る隠れた場所に造られていた」と説明されていました。

私にもあの石積は隠し田に違いないと思えてきました。厳しい税に苦しむ庶民が、考えた末に岩清水を利用し山中に隠し田を耕作していたと考えると感慨深いものがあります。地方には民話となって隠し田の悲しい話が残されていました。

尾根道縦走路との出合い

展望岩から昼食をひろげる美智子岩へ～。例の洞窟岩がぐんと近づきます。岩場にはダンギクの咲いた後が何株も残っていました。

そよかぜさん手作りのつみれ汁に舌鼓を打ち、平六さんからは地元の名産小城羊羹のお土産が配られました。

昼食後はそよかぜさん作詞の「岩屋山の歌」を大合唱

トベラの実もびっくりしてはじけています

あとはきびしい北尾根道を登り登って山頂へやっと到達。市中の山ですから長崎の街並みが見渡せます。正直に登れば何てことない山なのですが、散策すればお宝の山！

この日のお天気は寒さが薄れて暑い日に逆戻りしていたために風がなく凧さんの出番はありませんでした。しばらく風を待ちましたが思うような風が来ずに揚げられません。「見たかったなぁ～」。次回の楽しみに取っておきます。

大勢の山行は苦手なbambooですが、参加させてもらい本当に良かったと思っています。以前、英彦山で偶然にお会いして裏英彦を案内して下さった豊津の俊ちゃんと信ちゃんにもお礼が言えました。そよ風さんの話に出てくるお名前だけしか知らなかった方々、佐賀の三銃士の皆様、久しぶりに会えた長崎の山仲間は勿論のこと新しく出逢えた地元の山仲間さんたちに会えて、また山裾が広がったようです。　

「ありがとうございました。どこかでまた御一緒しましょう！」

 

ユリ科キチジョウソウ（吉祥草） 　　　花が咲くことが少なくたまに花が咲くと良いこと（吉事）があると言われて付けられた名前だが、実際には毎年秋に花を咲かせるらしい。生い茂った葉に隠され、葉をかき分けなければ目に付かないからだとか・・・。