霧島山系で出会ったきのこです。
直径12、3センチほどだからほぼ原寸大。
鮮やかなオレンジ色には毒々しさがないのできっと食べられるきのこじゃないかなとあたりをつけて、エコミュージアムセンターの職員さんに訊ねるとやはタマゴダケでした。
絵本の中から飛び出したようなきのこは愛らしくて、小人が傍にいないのが不思議なぐらいでした。
マツタケと比べ物にならないほど美味しいんですって!
昨日訪れた影絵作家・藤城清治さんの作品に登場するような素敵なきのこさんでした。藤城さんは『暮らしの手帖』などの表紙絵なども描かれていて誰もが必ず一度は目にされているはずです。鏡と貼り絵の前の水に反射する演出で”永遠”が広がっています。ファンタジックな彼の絵の前に佇んでいると、いつのまにか絵の世界に引き込まれてしまいました。ドラエモンではなく、昔絵の中に入っていけたのは『秘密のアッコちゃん』だったっけ?それと同じ感覚です。
彼は長崎美術館の展示にあたって、軍艦島と片足鳥居の被爆の木を描かれていました。この被爆くすの木には誰もが心動かされるのですね。私も前年度にブログで紹介しています。