晴山雨読ときどき映画

“人生は森の中の一日”
山へ登ったり、本を読んだり映画を観るのは知らない世界を旅しているのと同じよ。
       

60年ぶりの懐かしい村

2019年05月14日 | 想いをのせて

帰省するたびに今一度訪れたかった場所です。2年ほど暮らしたのでしょうか?小学校の1年生に引っ越したので60年近く前の時代ー、なのに夢に現れる風景はおぼろげなくはっきりと見せてもらえるのです。田んぼや川の風景は、そのまま残っていて驚きました。ただ違ったのは何て狭い空間だったのでしょう。板橋は取り壊されて石橋の下を流れる川はもっと大きかったはず・・・。小さい背丈にはきっと何倍も大きく映ったのでしょうね。

通っていた小学校は閉校となっていました

(見出し画像の道幼なじみの節ちゃん家へ行く)何度も何度も通った小径は、アスファルトではなく土塊のぬかるんだ道でした。30分ぐらい登った離れに節ちゃんの祖父ちゃんが独りで住んでいたはず。今は取り壊されていて跡地が伺われました。祖父ちゃんは足が悪くて歩けずに尿瓶で用をたしていた・・・。おしっこの臭いがプ―ンと鼻をついたのですが、祖父ちゃんが描いてくれる色鉛筆画が欲しくてさほど気になりませんでした。 祖父ちゃんが描くお姫様は漫画で見るのとそっくりそのままで、膨らんだドレスと星が輝く大きな瞳にうっとりとしました。節ちゃん家はもっと遠かったはずなのに、小さな川を挟み、今の私の足では15分ぐらいの距離ぐらいにありました。祖父ちゃんの枕元には古びた双眼鏡があって、覗きながら私たち2人が来るのを待っていてすぐ分かると言ってたっけ。

こんなにも狭い空間が当時の私には小宇宙のようで、1日を退屈することなく泣き笑い遊び暮らしていたんだ!  そのことにとても驚きました。


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