3439.~感得~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
※4月13日より、オンライン授業を開始いたしました。対面授業での記述は、3月末までに行われた授業によるものです。
~今日のElephasブログ:「時には脱線も」(4月18日)
おはようございます。津田沼教室の酒巻です。
Aくんは描画の時間が大好きで、何を描こうかと毎週楽しみにしています。
先日、足し算と引き算に取り組んでいましたが、何やら楽しそうに数字で絵を描き始めました。
数字の形から色々な絵のイメージが浮かんできたようです。
もちろんその後、算数の学習にも集中できました。でも、
Aくんは漢字には苦手意識が強く、なかなか書字練習には取り組もうとしません。
ところが、Aくんの大好きな恐竜の絵を描くために図鑑を開いてみたところ、その図鑑に出ていた「地球」という漢字がAくんの目に飛び込んだようで、とても丁寧に一生懸命練習して覚えようとしていました。
それぞれの「大好き」や「興味」がどこかで学びにつながるかもしれないので、時々このような脱線に付き合うこともあります。
そしてこちらも、そこから色々な情報を得たりしています。
遊びながら学んでいき、興味のあることが学びの入り口になっていることもあるのだと思いました。
◇ワンポイント・メッセージ◇
脱線による収穫は大きかったですね。恐竜図鑑の「地球」の文字、何か気持ちに響くものがあったのでしょう。漢字は部首の組み合わせ、どんな漢字でも大好きで書いていれば文字感覚が磨かれ、身に付きます。図鑑の中で、まだまだ色々な漢字に出会えそうですね。感情が動くと、記憶の機能も高まります。数字も漢字も含め、文字は単なる記号ではなく、個性をもったものとして感じとること(感得)ができます。大好きなもので、そんな感性が育つことはとても有意義なことです。