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発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

485.機能訓練と学習訓練

485.機能訓練と学習訓練
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 きのう、はるか遠方にお住まいのひとりの親御さんからメールをいただきました。就学を前にしたお子さんの言葉の発達のことで夜も眠れないほど心配なさっているとのこと。どのように対応したらよいのでしょう、との内容でした。

 地元で、日常的に適切なケアが受けられるようにと思い、自治体の福祉課を通して言葉の教室や親の会の情報を、また医療機関から療育の指針を得られるようにご相談を、とアドバイスさせていただきました。

 そして、さっそく返信をいただいたところ、OTやPTの訓練は受けていらっしゃるとのこと。既に療育を受けられているという事で、まずは安心しました。しかしそこでさらに望むべきは、OTやPTによる訓練で得られた機能のうえに、学習内容を乗せていくことをお勧めしたいと思います。機能訓練によって獲得された、または獲得されつつある機能を使って、無理のない範囲で学習を進めていきましょう。

 機能訓練と学習訓練は、同時進行で行うと効果的です。機能が備わってから学習を始める、というのではなく、並行させて行いましょう。発語訓練は、どちらかと言うと機能訓練に近いものです。それに対して言語理解は、学習訓練に近いものです。

 言葉がすらすらと出てくればどれほど安心されることかとは思いますが、発語を待っている間に、言葉の理解を進めましょう。理解が進むことによって言葉が出やすくなるということもあるのです。

 これは、発語をあきらめましょう、ということでは決してありません。どこまでも、促し続けるのです。しかしそこだけに立ち止まって心配を深めるより、できることから進めていきましょう。全ての機能は繋がっていますから、言語理解が発語を促進することもよくあります。

 お子さんの笑顔を頼りに、機能訓練と学習訓練を両輪として進めていきましょう。


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造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

>>お問い合せメール info@zoukei-rythmique.jp
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