4378.~個別ならではの…~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「視覚化、1つサポートすることで」(4月28日)
おはようございます。津田沼教室の織戸です。
日常生活の中でつい忘れてしまったり、間違えてしまったりすることを可視化することで改善できることがあります。
例えばR君は、ご本人の希望でお一人で通室されることになりました。
翌週にはさっそく、お母さまがご用意した地図を持って、きちんと授業時間に合わせて笑顔で教室にいらっしゃいました。
乗り換えの時の電車がわからなくなってしまったが、駅員さんに尋ねることができたとのこと。
頼もしい限りです。
しかし、R君は無事に到着した安心感からか、お母さまへの教室到着のメールをするのを忘れていました。
その後、お母さまへの連絡はできるようになりましたが、
今までしていた授業開始時の宿題の提出を忘れてしまう、など
できることがこぼれ落ちてしまうことがあります。
そこで、教室に到着したらやることリストをR君と作成して確認することにしました。
その翌週、来室したR君。
授業前の様子を伺っていると、リストを確認しながら、
「あっ」と言って玄関の靴をそろえに行きました。
そうして、授業開始時にリストを確認すると全項目できていました。
R君は今では地図を持たずに来室できますし、声かけをせずともお母さまへのメールも忘れません。
“やることリスト”は携帯電話に貼っています。
ひとつサポートすることで、できることが枝葉の様にひろがりました。
R君の場合はリスト作成でしたが、授業の見通しを立てることで安心できるように時間割を提示したり、文字学習中の生徒さんには文字をイラストで示したりなどのサポートも同様と考えています。
各々の生徒さんが学習しやすく、よりよく過ごせるように様々なサポートの仕方を考えていきたいと思います。
◇ワンポイント・メッセージ◇
R君のリストの活用、とても良い例ですね。学校では作業への集中などが課題となっているようですが、ワンポイントの工夫で課題の達成がどんどん進んでいきそうです。今日のブログからは、R君の真摯な態度が窺えます。たとえR君に上手くいかないことがあったとしても、それは手を抜いたり無責任に行っているからではなく、R君にとって理解しにくいこと、やりにくいことがあるからなのです。講師はその原因を探り、適切なサポートをしてあげること、これこそ講師のなすべき役割ですね。その意味でも、今回のサポートは課題解決にフィットして確実に成果をもたらしましたね。R君もきっと大きな自信を得たことでしょう。