発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

817.Elephas ホリデーブログ ~「句読点って、おもしろい!」~

817.Elephas ホリデーブログ ~「句読点って、おもしろい!」~
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)


 句点「。」、読点「。」。句点の位置は、会話文等の場合を除けば、文末にということで比較分かりやすいのですが、
大人でも多くの人が迷うのが、読点です。ですからもちろん、Elephas の生徒さん方も迷ってしまいます。

 3年生の国語の問題集の中に、次のような問がありました。

「兄は笑いながら逃げる弟を追いかけた」

 笑っていたのは、だれでしょう?読点の打ち方によって、笑っていたのは兄であったり、弟であったりしますね。

 「兄は笑いながら、逃げる弟を追いかけた」・・・笑っていたのは、兄です。
 「兄は、笑いながら逃げる弟を追いかけた」・・・笑っていたのは、弟です。

 こうして見ると、読点は意味を解りやすくするための”親切”です。
 相手に正しく伝えたい、という気持ちの表れでもあります。


 ネットで検索すると、ある学者はやたらと読点をつけると、いう例も出ていました。
見てみると、なるほど、ほとんど文節ごとに読点が打たれています。この学者先生は、点の打ち方を知らないのでしょうか? 
いえ、きっと、論文を一語一語理解しながら、噛みしめて読んでほしかったのではないかと、私は思います。

 読点には、書き手の気持ちと、相手への気持ちが反映されています。そこには既に、コミュニケーションが生じているのです。

 2月の末に大雪が降りましたが、

 「すごい雪で、何回も滑りそうになりました」とあったら、
  滑りそうになりながらも、大雪に興奮して、意気盛んな感じを受けます。

 「すごい雪で、何回も、滑りそうに、なりました」とあったら、
  もう滑りそうで滑りそうで、さんざんな目にあいました、と意気消沈した感じを受けます。

 句読点って、おもしろいですね。生徒さん方とも、こうした違いを感じとり、表現の楽しさを味わってみたいものです。



 
発達支援教室Elephas・造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

>>お問い合せメール info@zoukei-rythmique.jp
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