4410.~明るく元気に~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「先取り学習」(6月5日)
おはようございます。武蔵境教室の伊藤です。
次の算数のプリントを置くと、Mさんから質問がありました。
「これ、もしかして先取りですか」、
講師は大きくうなずきます。
Mさんの瞳が大きくなります。
マスク越しにも、「おぅ」とMさんの口元が動いたのがわかります。
春休み、Mさんは最上級生になることへの不安を抱えていました。
「5年生のままがいいな。6年生になりたくないな」、
そんなMさんに対して講師は言いました。
「いいことを教えよう! もう少しその不安はつづくよ!」
大げさに両腕をひろげている講師を見て、Mさんは「え~っ」と笑いました。
そんなやりとりをしながらも、講師はMさんの言動に変化を感じていました。
「不安だな疲れたな」と言いながら、Mさんは算数「対称な図形」の先取り学習に真剣に取り組みました。
6年生の漢字の勉強もしたいと希望がありました。
最上級生になって2か月が過ぎました。
時計を見ることが減り、学習するプリントの枚数が増えました。
以前から笑顔の多いMさんでしたが、毎授業の「先取り」が、Mさんにさらに大きな笑顔をもたらしました。
夏を過ぎたころ、今度は中学生になることへの不安が大きくなるかもしれません。
そのときは、講師はもっと大げさに両手両腕をひろげて、Mさんの少し前や後ろを伴走しようと思っています。
◇ワンポイント・メッセージ◇
「いいことを教えよう! もう少しその不安はつづくよ!」、・・・いいですね。生徒さんが不安を示すとつい、「だいじょうぶだよ」「不安なのは、みんな同じだよ」と不安を打ち消そうとしてしまいがちですが、その逆。“不安”というマイナス要素を明るく受け止め、元気に越えていく。そんな心の強さがすてきですね。講師はいつも、明るく元気な伴走者でありたいものです。