発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

481.ソーシャルスキルは毎日の積み重ね

481.ソーシャルスキルは毎日の積み重ね
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 社会参加に向けてソーシャルスキルについて学ばせたいとか、お友だちと何かトラブルが生じたときにソーシャルスキルを身につけさせたい、というご希望をしばしば伺います。いずれも、ソーシャルスキルを学ぶ良いきっかけとなっています。

 しかしソーシャルスキルトレーニングは、「たしざんを学ばせよう」「ローマ字を学ばせよう」というように、「では始めましょう」という類の分野ではないように思います。

 理想的には、幼少期からそのお子さん一人一人の具体的な場面でその都度その都度、実戦的に指導を重ねていくのがもっとも効果的です。

 「こんなときは、こうしましょう」「こんなとき、相手はこんな気持ちです」・・・とテキストで学ぶのもひとつですが、どこか人ごとで実感がともないにくいところがあります。知識ではわかっているんだけど、実際にはできないんです・・・ということを時おり親御さんからも伺います。

 なにか問題が生じたとき、とたえば、

・友だちがいてうれしくて飛びついていったら、いきなり体当たりされたと思われてけんかになった
・友だちから預かっていたものをなくしてしまった
・兄弟の苦手な生物を家に持ち帰ったら、兄弟からおこられた・・・

 他にもお子さんごとにいろいろと具体的なケースがあることでしょう。

 その出来事のたびに、親御さんが相手の気持ちを説明をしてあげたり、一緒になって問題解決をしてあげることです。決して叱るのではなく、お子さんの考え違いのところ、相手の気持ちの理解、友達や兄弟への説明のしかた、こんなときはどういえば良いのか、どう対処したらいいのかを行動を通して示してあげることです。

 出来事の最中でお子さんが感情的になっているときは、ほとぼりが冷めるまで本の少し待ち、そのあと忘れないうちに共感的によく話してあげましょう。

 「お父さんは頼りになる」「お母さんに言えば、なんとかなる」「お父さんもお母さんも自分のことをわかってくれている」という信頼感と安心感を育て、問題の解決力を鍛えていってあげましょう。こんな積み重ねこそが、もっとも効果的なソーシャルスキルトレーニングだと思います。



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造形リトミック研究所
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公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

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