3556.~ストレスを作品に~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「荒削りの中にも、エネルギーが」(9月1日)
おはようございます。西国分寺教室の山下です。
今年のコロナ禍の中、全国の小中学生や学校の先生方は、この苦境にもめげず頑張っています。
R君、中学に入学したせっかくの新学期が予定していた通りにいかず、さまざま大変だったようです。学校に行きたいのに行けない、やはりストレスがある程度溜まったようです。
2~3月頃から、生活リズムを整えるため講師と一緒に作成していた一週間の生活時間割の中に、「勉強」の他に所々「工作」がありました。
R君はエレファースで習った工作を反復したり、自分でオリジナルの工作をしたりしていたのだそうです。いつも課題の工作を手順通りに仕上げて持ち帰り、暫く自宅の部屋に飾るのですが、時間が経つとオリジナルのアレンジを加えて多少の改造をしたりするそうです。
学校が再開してからの授業初回、彼が自宅待機の期間に仕上げたオリジナルの工作を何点か教室に持参して見せてくれました。
彼は怪獣映画の「ゴジラ」の大ファンなので、見せてくれたものもシリーズに登場するキャラクター(怪獣)でした。
お母様は「ずっと家にいたのでストレスがたまってたのか、物凄い感じになってます」とR君の作品を見て仰っていました。
確かに荒削りの作品の数々でしたが、その造形の中に溢れるエネルギーを感じた講師でした。
◇ワンポイント・メッセージ◇
R君がこれほどに工作に興味があるとは、知りませんでした。工作がR君にとって、ひとつの世界になっているようですね。日常生活のストレスが作品に表れているとのことですが、表現をすることで、同時にストレスの発散になっているのでしょう。それが、講師に“溢れるエネルギー”を感じさせるのでしょう。表現とは、ある意味そういうものでもあると思います。これからの作品の変化も楽しみですね。