極私的映画論+α

+αは・・・日記です(^^;
最近はすっかり+αばかりになってしまいました(笑)

讃歌 (1972) 112分

2014-05-15 18:57:49 | 日本映画(DVD・TV)
讃歌 [DVD]
クリエーター情報なし
キングレコード



 薬種問屋の娘である春琴は九歳で失明するが、持って生まれた才能で琴と三味線の大家となった。美貌も兼ね備えた春琴はわがまま放題となり、身の回りの世話はすべて使用人の佐助にさせていた。佐助は献身的に仕え、やがて春琴が独立し看板を掲げると、女中てると一緒に移ることにする。春琴の美しさ目当てで弟子になった利太郎が寝室に侵入し、あやまって熱湯を彼女にかけてしまう。大やけどを負った春琴は佐助に顔を見せたくないと懇願、佐助は針で自分の目を突いて失明するのだった。


日映専 ★★★★


 日本映画専門チャンネルで新藤兼人特集が始まりました。まずは1972年の「讃歌」です。谷崎潤一郎の「春琴抄」の映画化で、春琴に使えた女中(乙羽信子)に新藤兼人がインタビューをする形式で物語は進みます。

 新藤兼人と乙羽信子は1978年にやっと結婚出来ましたが、彼女のデビュー作も新藤脚本のものでしたし、監督デビュー作も乙羽信子主演のものなので、それこそ長い間「公然の仲」の二人だったのでしょう。監督には妻も子もいましたが。で、乙羽信子はTVではいつまでも清純なおばあちゃん役ってイメージですが、新藤兼人の映画ではめちゃエロいんです(笑)私は子供の頃TVでみた「鬼婆」がめちゃ怖かったのですが、当時乙羽信子は40歳と女ざかりでした。

 この映画でも乙羽信子は48歳ですが、やはり色っぽく、夜中に春琴と佐助の睦みごとを覗き見して興奮するところがめちゃエロかったです。さすがに安物のAVとはちがい、自慰シーンはありませんでしたが、めちゃエロいんです(笑)


 あ・・・そうそう、この映画は「春琴抄」を新藤兼人の脚本で映画化されたもので、原作は読んでいませんが、谷崎潤一郎の描いた世界に一番近いものではないでしょうか。春琴を演じた渡辺督子はこの映画以後にっかつロマンポルノなどにも多数出ていますが、残念なことにこの映画では盲目役ゆえにどんな目をしているのかがわかりづらく、目をつむっているので表情もよくわからないんですね。

 ただ、新藤兼人の最後の作品「一枚のハガキ」にも出ているようです。もう一度見なおしてみないと。

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