醍醐寺を後にして、次に向かったのは醍醐寺から南へ直線距離で2キロほどの法界寺です。
法界寺は真言宗醍醐派別格本山のお寺で、地元の人にはこの写真にも書かれているように「ひのやくし(日野薬師)さん」として呼ばれているそうです。本尊は秘仏薬師如来。この薬師如来の体内に胎内像が収められ、安産祈願の女性がお参りするとお乳の出が良くなると言われていることから乳薬師として親しまれています。
山門をくぐると、誰もいません(笑)またそれがとても良い感じ。実はこの左手に見える建物は国宝の阿弥陀堂なのですが、外から見るぶんにはお金は要らないみたい。この先左手に拝観受付がありましたが、誰もいません。ただセンサが私たちを感じ、「ピンポ~ン」と音がして、奥から係の人が出てきてくれました。
国宝阿弥陀堂は鎌倉時代初期のもの。実は本尊薬師如来がいらっしゃる本堂は100年ほど前に他のお寺にあったものを移築されたもの・・・って、本堂の写真を撮り忘れ(笑)
私達以外誰もいなかったせいか、阿弥陀堂は閉まっていましたが、「どうぞお参りください」っていって扉を開けてくれて、阿弥陀堂に足を踏み入れた瞬間に、思わず「ヽ(*'0'*)ツ ワァオォ!!」って感嘆の声を出してしまいました。
平等院鳳凰堂の本尊、定朝作の阿弥陀如来と同じ様式、すなわち定朝様の国宝阿弥陀如来がいらっしゃいます。丈六(座ってらっしゃいますが、立てば一丈六尺の背の高さがある)の立派な仏像です。この国宝の阿弥陀如来もほんとうに素晴らしいのですが、彼(?)を取り巻く4本の柱にはもううっすらですが柱絵の仏様が見え、また天蓋部分を取り囲むように飛天がたくさん舞っています。それが肉眼でも見て取れるほど綺麗な姿を残しているんですね。まさに曼荼羅の世界でした。
蓮池にはサギが。
法界寺のある日野は親鸞聖人の生誕地。っていうか、親鸞聖人は日野家の生まれです。日野家は藤原4家のうちの北家に属し、法界寺を建てたのもこの日野家の先祖だとか。この写真は親鸞聖人の誕生地とされる場所に作られた日野誕生院です。なんだか入りづらくて入らなかった(笑)我が家は浄土真宗本願寺派なのに(^▽^;)
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