凶悪な殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けた鏑木慶一。彼は服役中に脱走し、日本各地を転々としながら巧みに正体を隠して潜伏生活を続けていく。鏑木を追う刑事の又貫は、安藤沙耶香や野々村和也ら鏑木が逃亡中に出会った人物たちの取り調べを行っていく。しかし彼らの語る鏑木の人物像は、残忍な死刑囚とはまるで対照的なものだったが…。
映画館 ★★★★
原作はめちゃ長編で文庫本で600ページほどあります。
もちろんあの原作があってこその映画化なのですが、原作のようなめちゃ余韻の残る終わり方ではなく、映画はさすがに誰もが納得できる仕上がりになっています。極端な言い方をいすれば、原作と「オチ」が違うので、全く違うお話のようにも思えます。
原作は懇切丁寧に逃亡犯の人柄を表すために5箇所ほどの潜伏先で彼と彼を取り巻くその場所場所での仲間との信頼関係を描いていますが、映画では3箇所に絞られています。それがすごくわかりやすかったと思いました。ただ、工事現場でのシーンは映画はちょっと物足りなかったかな。
藤井道人監督作品も最近の10作の内、清原果耶で3本、横浜流星で3本ありますが、藤井監督でこの二人の共演を観てみたいです(線は、僕を描くで共演していますが、監督が違う人なので)
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