![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/5c/7ab5e10e99e4328d871a6b1f1c77947e.jpg)
太平洋戦争末期、硫黄島に上陸したアメリカ軍は日本軍の予想以上の抵抗に苦しめられ、戦闘は長引き、いたずらに死傷者を増やす事態に陥っていた。そんな中、擂鉢山の頂上に星条旗が高らかに翻る。この瞬間を捉えた1枚の写真が銃後のアメリカ国民を熱狂させた。星条旗を掲げる6名の兵士、マイク、フランクリン、ハンク、レイニー、アイラ、ドクは一躍アメリカの英雄となるのだった。しかし、その後祖国に帰還したのはドク、アイラ、レイニーの3人だけだった。
映画館 ★★★★
この写真・・・私は子どもの頃から色々な戦争モノの本で見てきましたし、この写真の裏に隠された真実・・・そう、この映画で描かれた「銃後のアメリカ」を勇気付けたって話も知っていましたが、やはり文章で読むのと、こうして映像で見るのとでは印象が全然違いました。
「銃後」って言葉は近所のお年寄りとのこんな話を思い出します。
「で、おっちゃんは戦争へ行ったん?」
「いや、外地には出てないから戦争へ行ってへんねん」
「でも、兵隊として徴兵されたんやろ?」
どうやら「現役」の人たちは内地で従軍することは「戦争へ行った」とは言わないみたいです。当たり前っていえば当たり前かもしれませんが、やはり外地で祖国日本のために戦ってきた人のことを思うと、戦争へ行ったとはいえないのかもしれません。私にすれば、徴兵され軍隊に入れば戦争へ行ったって認識なんですが。
こうして、戦地には出向かなく、味方の銃の後ろに控える・・・すなわち「祖国」のことを銃後といいます。もちろん一般国民もすべて「銃後」なわけですね。
映画の感想から完全に横道にそれてます(爆)
「プライベート・ライアン」を思い出させる硫黄島上陸からの戦闘シーンはすごい迫力でしたが、あの映画ほど「ムチャ」はしていません(笑)
で、おかしなもので、日本人である私たちはやっぱこの映画の場合、アメリカ側の眼で見てしまうのよね(笑)日本語で色々な悲鳴が聞こえてきて、初めて「ああ・・・これは日本とアメリカが戦っているんだなぁ」なんて再確認させられるんですが、まあそれは12月9日公開の「硫黄島からの手紙」まで涙はとっておかないとね(笑)
日本でも・・・たとえば時代は違いますが「爆弾(肉弾)三勇士」とか「木口二等兵はラッパを死ぬまで放しませんでした」とか・・・「銃後」の精神的高揚を促すような「美談」はありました。彼らはもちろん犠牲になったわけですが、この映画では生き残った3人の苦悩がとてもよくわかります。
日本の戦争映画・・・たとえばつい先日の「出口のない海」でもそうでしたが、軍人にとっては生きて帰ることはとても「恥」だったのかもしれません。勝ったアメリカですらこうだったわけです。
硫黄島での激しい戦闘シーンと、帰国して「ヒーロー」として全国を国債を買ってもらうための「人寄せパンダ」として行脚するシーン、そしてそれを今現在回顧するシーン・・・3つのシーンに分かれていますが、実はすごく物静かで、優しい映画のような印象を受けます。
「ミリオンダラーベイビー」の時にも感じたんですが・・・
この映画もイーストウッドは音楽を担当しています。
ひょっとしたら彼は音楽の才能が一番優れているんじゃないかな?
それほど胸に染み入る音楽でした。
映画館 ★★★★
この写真・・・私は子どもの頃から色々な戦争モノの本で見てきましたし、この写真の裏に隠された真実・・・そう、この映画で描かれた「銃後のアメリカ」を勇気付けたって話も知っていましたが、やはり文章で読むのと、こうして映像で見るのとでは印象が全然違いました。
「銃後」って言葉は近所のお年寄りとのこんな話を思い出します。
「で、おっちゃんは戦争へ行ったん?」
「いや、外地には出てないから戦争へ行ってへんねん」
「でも、兵隊として徴兵されたんやろ?」
どうやら「現役」の人たちは内地で従軍することは「戦争へ行った」とは言わないみたいです。当たり前っていえば当たり前かもしれませんが、やはり外地で祖国日本のために戦ってきた人のことを思うと、戦争へ行ったとはいえないのかもしれません。私にすれば、徴兵され軍隊に入れば戦争へ行ったって認識なんですが。
こうして、戦地には出向かなく、味方の銃の後ろに控える・・・すなわち「祖国」のことを銃後といいます。もちろん一般国民もすべて「銃後」なわけですね。
映画の感想から完全に横道にそれてます(爆)
「プライベート・ライアン」を思い出させる硫黄島上陸からの戦闘シーンはすごい迫力でしたが、あの映画ほど「ムチャ」はしていません(笑)
で、おかしなもので、日本人である私たちはやっぱこの映画の場合、アメリカ側の眼で見てしまうのよね(笑)日本語で色々な悲鳴が聞こえてきて、初めて「ああ・・・これは日本とアメリカが戦っているんだなぁ」なんて再確認させられるんですが、まあそれは12月9日公開の「硫黄島からの手紙」まで涙はとっておかないとね(笑)
日本でも・・・たとえば時代は違いますが「爆弾(肉弾)三勇士」とか「木口二等兵はラッパを死ぬまで放しませんでした」とか・・・「銃後」の精神的高揚を促すような「美談」はありました。彼らはもちろん犠牲になったわけですが、この映画では生き残った3人の苦悩がとてもよくわかります。
日本の戦争映画・・・たとえばつい先日の「出口のない海」でもそうでしたが、軍人にとっては生きて帰ることはとても「恥」だったのかもしれません。勝ったアメリカですらこうだったわけです。
硫黄島での激しい戦闘シーンと、帰国して「ヒーロー」として全国を国債を買ってもらうための「人寄せパンダ」として行脚するシーン、そしてそれを今現在回顧するシーン・・・3つのシーンに分かれていますが、実はすごく物静かで、優しい映画のような印象を受けます。
「ミリオンダラーベイビー」の時にも感じたんですが・・・
この映画もイーストウッドは音楽を担当しています。
ひょっとしたら彼は音楽の才能が一番優れているんじゃないかな?
それほど胸に染み入る音楽でした。
胸にしみました~。
イーストウッドは音楽の才能がありますよね~。
エンディングがめちゃ優しかったので、印象が随分変わりますよね。
音楽がすごくよかったです。
押し付けがましくなくて淡々としていましたね。
やさしくてそれでいて重みのある映画でした。
さてさて・・・
”硫黄島からの手紙”はやっぱり日本の戦争映画なんだろうなぁ・・・(^▽^;)
ただ・・・イーストウッドの監督作品だから、メチャ興味はあるよ
戦勝国が敗戦国の戦争の映画を撮るの・・・
どんな感じになるかめちゃ楽しみ
ミリオンダラーと似たような曲調でしたが、
イーストウッドの優しさ溢れる音楽。
しみじみ・・・
骨太なんだけど、監督のやさしさも感じさせる映画ですね。
あの情報操作されるというのは、どこの国でもあるのでしょうが、恐ろしさを感じました。
それを全く疑うことなく、一種異様な雰囲気で国民が熱狂していくのも。
TBいただいていきます。
祖父が戦争のことをたくさん話すのね。最近。
やっぱり戦争の話はどんどん見るのがつらくなってきて
ちょっともう観れないなあ、って思います。
戦争っていいことないもんね。
どっちが正しいってことなんてないし。
結局は人殺しだからさ。
こういう映画が本当に無益な殺し合いへの抑止力に少しでもなってくれればいいのですが。
老いてなお盛ん・・・っていっちゃ失礼だけど、「いぶし銀」って言葉では表現できない何かがありますよね。顔は相変わらず怖いけど(笑)
彼の撮った普通の恋愛映画も見て見たいな
★ぷちてんさん
国家の高揚のためには「大本営発表」も致し方ないと思います。
今もなおそういうのがあるんでしょうね。
「硫黄島からの手紙」も楽しみですよね
私たちの先輩たちが頑張って戦ってくれたわけだし、今の日本があるのも、先輩たちのおかげ
もちろん今の世の中が悪いって意見もあるのも事実。
私は過去の戦争が「無益」とは言いたくないのよね。
もちろんアメリカの最近の戦争映画はどれもこれも「反対」の立場をとってるんだけど、こういう運動がアメリカ国家を変えてくれれば良いんだけど。
でも、「戦争」の雰囲気を持つ「SF映画」などで、徹底的な好戦映画もあるしね(^^;
てなわけで、TBありがとうございました。