パラダイン夫人の恋 [DVD] FRT-174 | |
クリエーター情報なし | |
ファーストトレーディング |
近代のロンドン。目の不自由なパラダイン大佐が殺害され、夫人が提訴される事件が起こる。裁判を担当することになった弁護士アンソニーは、やがて夫人の美しく妖しい魅力にとりつかれ、彼女の無実を証明しようと躍起になるのであった。しかし疑いの目が大佐の世話人ラトゥールに向いたことからアンソニーは事件の意外な真実に気づいてゆく・・・
原題の「THE PARADINE CASE」なら、たとえば「パラダイン殺人事件」って感じで話がそれほど読めませんが、「パラダイン夫人の恋」だと、誰かと不倫関係だな?なんて簡単に想像してしまいます。邦題の付け方は本当に難しいですし、この邦題ならそれこそ「恋愛映画」だと思う人も多いでしょうね。
ってことで、法廷モノといえば法廷モノですが、グレゴリー・ペックのまだまだ若い未熟さもあってて誰の立場で作品を観ればいいか悩む作品でもあります。
パラダイン夫人を演じたアリダ・ヴァリはそのクールさの中にも燃えたぎるような情熱を感じる現代にはないような女優さん。この映画がほぼ主演としてのデビュー作ですが、後に映画史に残るような名作に次々出演しています。「第三の男」「夏の嵐」「かくも長き不在」のようなものから「サスペリア」や「カサンドラ・クロス」にまででています。
この記事を書くにあたって調べてみて驚いたことがあって、パラダイン夫人の恋の相手を演じたルイ・ジュールダンはこの映画の30数年後、007の「オクトパシー」の敵役だったことが今わかりました(笑)私もまだまだ映画をちゃんと観てないなぁ(笑)
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