型破りな裁判官・入間みちおが東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称:イチケイ)を去って2年、現在は赴任して間もない岡山地裁秋名支部で、早くも周囲を混乱に陥れていた。そんな彼は、主婦が防衛大臣・鵜城英二に包丁を突きつけたという傷害事件を担当することに。事件の背景にはイージス艦と貨物船の衝突事故があり、不審な点を自ら明らかにしようとするみちおだったが、国家機密を前にいつもの“職権発動”は通用せず、捜査は難航する。いっぽう坂間千鶴は、裁判官の“他職経験制度”で弁護士となり、みちおの隣町で人権派弁護士の月本信吾とバディを組み、活動していた。そんな中、地元の大企業にある疑惑が浮上し、調査に乗り出す坂間だったが…。
映画館 ★★★☆
今年は昨年TVドラマだったものが色々映画化されます。この「イチケイのカラス」以外に、広瀬すず&櫻井翔の「ネメシス」、マッスル鈴木亮平の「TOKYO MER」、菅田将暉の「ミステリと言う勿れ」などです。あたしゃ全部ドラマを観ているので、これらは観に行きますが。
で、この「イチケイのカラス」ですが、企業城下町が舞台で、原発村や米軍基地村などにもいえますが、その企業がもしもなにか環境破壊のようなことを起こした場合、地域としてどう対処するかという永遠のテーマがメインです。
これって本当に大変な問題だし、その企業の恩恵で成り立っている自治体などは日本中各地にあるわけで、みんなどうしているんだろうというのが正直な感想です。熊本県の「あの市」などはどうしても、いつまでも「負」のイメージがつきまといますし、人口も一番多いときの半分ぐらいのようです。しかし「あの企業」は操業を続けているわけですし。企業と地域住民の間で「補償」がちゃんと行われているのでしょうけど、もちろん認可されていない人などもいるでしょうし。
この映画はその部分を取り上げているのは評価できますが、もう少しそこを掘り下げてもよかったかな。そのあたりが難しく、このドラマの面白さはやはり主人公二人の掛け合いのような会話ですし、コメディの部分が重要なわけで、かといってあまりふざけた内容でも困るわけで。
今回のテーマは少々大きすぎたかな。
「国防」の問題も絡んでるし・・・ってちょっとネタバレ?(笑)
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