これまで現場の捜査員のために戦い続け、警察の組織改革に挑むなど波乱に満ちた警察人生を歩んできた室井慎次。27年前に青島と交わした約束を果たせなかったことを悔やむ彼は、警察を辞めて故郷・秋田へ帰り、「事件の被害者家族・加害者家族を支援したい」との思いから、少年たちと穏やかに暮らしていた。ある日、室井の前に謎の少女が現れる。彼女の来訪とともに他殺と思われる死体が見つかり、室井はその第一発見者となってしまう。
映画館 ★★★
前後編2作品で一本なので、この第一章だけを観ても評価はできません。
そして「踊る」シリーズのスピンオフであり、シリーズのエピソードの続きものであることも承知の上です。
ただ、気に入らない描写が2箇所。
まず、トラックの荷台に人が乗ってはいけません。ましてや運転手は元警察官の室井さん。このシーンわずか10秒ほどなのに、全く必要のないシーンですし、このシーンがあるゆえに、この映画のリアリティはぶち壊しです。
あと、確かに「レインボーブリッジを封鎖せよ!」が公開された2003年当時、監視カメラを設置されるということを観ている我々も嫌悪感を覚えましたが、この監視カメラが現在どれだけ必要であるか、設置されててよかったかなどと多くの「犯罪を侵さない」一般住民にとっては必要善とされているのに、この作品の中では未だに「人を犯罪者扱いして」などという台詞が見られます。いくら秋田の田舎でも監視カメラは必要です・・・現在ではアーバンベアの監視にもなるでしょう。
お話の内容はどんなにありえない話でもあまり気になりませんが、リアリティを求めるならこうした点をきちんと演出すべきです。
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